オフライン

※作品傾向
引きこもり
スカトロ

 赤瀬三絋(アカセミヒロ)は引きこもりのゲームオタクだ。もう今年で高3になる年だというのに、金持ちの親のスネをかじって、朝から晩までテレビゲームにいそしんでいる。
 高校に在籍はしていたが、金にものを言わせて、入学以来一度も登校したことはない。卒業後の進路もどうなるかわからないが、三男なため親からの期待もない。
 三絋は親のカードを使って、ネットの通販でゲーム機器を購入し没頭している。親は、いっそ世間に顔向けできない生活をするなら家から出ないでくれさえすればいい、とまで考えていた。赤瀬家の三男は、殆ど存在しないに等しいくらいだった。
「三絋、お邪魔するよ」
 三絋は、その日も家でせっせとゲームの攻略に励んでいた。そこにやってきたのは、青野一臣(アオノカズオミ)だ。彼は赤瀬家の近所に住んでおり、家柄も似たような関係にある。違いと言えば、一臣は長男、三絋は三男ということだけで、二人は同い年だった。 そのため、三絋と一臣は幼馴染みで、小・中・高と同じところに進学。三絋が学校に通わなくなってからも、一臣は毎日三絋の家に通い、三絋と会話を交わした。
「そのゲーム何周目だよ。こないだからそれやってないか?」
 一臣は、上着を適当なハンガーにかけ、三絋のベッドに座る。勝手知ったるなんとやらで、部屋に設置された小型冷蔵庫から飲み物を取り、喉を潤した。
「やり込み要素なくないか、そのゲーム」
「こいつがカンストしたらやめる」
 三絋がぼそぼそと答えた。画面を見ると、三絋のプレイキャラクターのレベルはまもなくカンストを迎えそうだった。しかも、他のキャラクターはレベルを上げ終えたらしい。
 レベルをカンストさせるのは三絋の癖のようなものだった。やり込み要素とは別に、レベル表示のあるものはすべて上限まで上げる。それも、チートなどは使わず、ちまちまと何時間もかけて。気の遠くなる作業を、ただ無心に行ってた。

「三絋もなんか飲むか?」
「うん」
 画面から目をそらさない三絋に、一臣が聞いた。また冷蔵庫を開けて、適当なジュースを取り出す。床に置かれたままのコップは、何時間も前から空になっているようだ。一臣は部屋に備え付けられた簡単なシンクで軽くゆすぎ、出したばかりの冷たいオレンジジュースを注いでテーブルに置く。
「またオンラインゲーム、しないの?」
 一臣が聞いた。三絋の部屋には、立派なデスクトップのパソコンが2台設置されている。以前は二人でオンラインゲームに登録してたが、一臣は面倒だからと早々に止めてしまい、三絋も一緒に止めてしまった。
「オンラインゲームはしない」
 三絋は片手間にジュースを飲み、呟くように答える。
「なんで? 三絋もハマってただろ」
 一臣の言う通り、三絋はオンラインゲームにハマっていた。それに、オンラインゲームでは単純にかけた時間がものを言う。一日中家にこもり、親のスネをかじる三絋向きのゲームはこれ以外にない。失礼ながら一臣は、そんな風に思っていた。
「オンラインは、感情があるから嫌」
「え?」
 一臣は思わず聞き返したが、聞こえなかったからではなく、そんな答えが返ってくるとは思わなかったからだった。
「感情って……そりゃ、人がプレイヤーいじってるからな。そこがオンラインの売りだろ?」
 オンラインゲームだと、チャットなどを通して画面の向こうの人とコミュニケーションを取ることもできる。むしろ、そこでの出会いを求めてゲームを始める人だっている。 そう思って一臣が言うが、それに返事はなかった。三絋は人間嫌いなところがあるが、それはゲームやネットであっても、変わらないということだろう。
「まあ、三絋が楽しいなら、なんでもいいけど」

「三絋、どうかした?」
 一臣が声をかける。三絋は体育座りで、体をきゅっと縮めていた。膝を擦り合わせて、もじもじとしている。手の動きが遅くなり、作業と化していたゲーム画面も時おり不自然に止まっていた。
「もしかして」
 スッ、と後ろに寄っていた一臣の声が耳元でして、三絋の体が小さく跳ねる。
「勃起した?」
「う、やっ」
 一臣は笑いながら、堅く閉じた三絋の足の間に手をねじ込み、股間を握った。一臣が三絋の体を抱き締めるようにするから、三絋は身動きが取れない。
「やっぱり」
「んっ、ん」
 一臣が指で、膨らんだラインをなぞると三絋は小さく声を上げる。三絋の、俯いて顔を膝に押し付け、声を圧し殺す姿がなんとも愛しい。
「いつから我慢してた?」
 一臣はいいながら、三絋の赤い耳に口を寄せる。指を動かして、縦に何度も往復させると、三絋の体はふるふると震えた。
「三絋は、しっかりゲームしてなよ」
「あっ」
 一臣は、三絋の顔を上げさせて、コントローラーをしっかり握り直させる。それから、細いラインをなぞるように、体に手をはわす。
「こっちは俺が、処理してあげるから」
「ぁっ、ん……、」
 一臣の手が、三絋の着ているシャツの下に潜り込み、粒立った果実のような乳首に触れる。ツンととがったそれを指で挟んで転がすと、三絋が甘い声を上げる。一臣のもう片方の手は、三絋のスウェットの上から股間を撫でた。中は濡れて、ぬちゃぬちゃと音がする。
「びちょびちょだね。お漏らししてるみたい」
 一臣は意地悪く囁くと、耳に舌をはわせて弄ぶ。そのまま、首筋を通って肩に口付ける。三絋の体は熱く、より敏感になっているようだった。一臣は、股間を握り少し強めに揉みしだく。竿を握り、上下に擦ると三絋の声がより一層高くなる。
「あっ、あっや、出るっ出ちゃ、っふあ」
 じゅわっ、吐き出された熱で、パンツの中が湿っている。三絋はイって、強張らせた体から力が抜けていった。
「三絋、ズボン穿いたままイくから、本当にお漏らししたみたいだね」
 一臣が言いながら、まだイった余韻の残っている三絋の股間を緩く揉んだ。ぐちゃぐちゃと冷えて絡み付く液の感覚が気持ち悪いのに、三絋の自身はまた大きくなり始める。
「まだイき足りない?」
 存分に大きくさせてから、一臣は三絋に聞く。こんなにしたくせに聞くなんて卑怯だ。思いながらも、三絋は頭を縦に振って、刺激を求めた。
 一臣はほくそ笑んで、三絋のスウェットに手をかける。パンツと一緒に一気に脱がせた。三絋の体は床に滑り、一臣の膝を枕にして寝転んでいる。
「ガマン汁がすごいね、こんなとこまで濡れてる」
 一臣の指が、三絋の後孔に触れる。三絋の体が強張るが、気にせず指を突き立てた。
「っあぁあ」
「指1本くらい、簡単に飲み込んだね」
 三絋は目を見開いて、一臣を見上げた。
 一臣は優しく笑いながら、三絋の目を見た。
 一臣の指が、入り口の近くでぬこぬこと抜き差しされる。
「ふっあっ、ぁ」
「中、すっげ熱い」
 一臣の指が、穴を開くようにくるりと一周する。今度は奥の深いとこまで突き立てて、中を探るように動かした。
「あっあ、そこ、ぁ、や、らめぇ」
「はは、らめぇとか」
 快感で舌の回らない三絋に小さく笑いながら、一臣は三絋の嫌がるソコを重点的に責める。 三絋がヨすぎて涙を流すので一臣が身を屈めて目端の滴を舐めとる。
「ほら、三絋」
 一臣は言いながら、三絋の中から指を抜く。
「指がなくなって、エロい汁でぐちょぐちょしてる。入り口がぱくぱくして、欲しがってる」
「ふあっ」
 穴に触れるか触れないかのところを指でなぞると、三絋が鳴いた。
「どうしてほしい? 可愛くおねだりしてよ」
 一臣がいじわるく笑った。 三絋はなんと言えばいいのか必至に思案しながら、何か言おうと口をぱくぱく動かした。 頭が上手く働かない三絋が可愛いので、一臣はヒントをあげることにする。
「三絋? どこを、何で、どうしてほしいの?」
 まるで幼児に優しく教えてやると、三絋もわかったようだ。言おうとする三絋に、一臣はもう一度、「かわいく、ね。」と耳打ちした。
「あ……み、三絋の、おしりの穴、に、……一臣、の……お、ち○ちん、入れて、」
「入れるだけでいいの?」
 恥ずかしそうに言う三絋に、すかさず一臣が聞く。
「あ、ぐ、ぐちゃぐちゃにして、かき回してっ」
「じゃあ、三絋の言う通りにしてあげる」
 一臣は言うと、三絋の膝裏に腕を通して抱き抱える。器用に自身の一物を出すと、そこに三絋の穴が来るようゆっくりと下ろす。
「三絋のおしりの穴に、一臣のおち○ちんが入るよ」
 さっき三絋が言ったことを復唱しながら、穴に自身を挿入する。深いところまで、一気に突き立てた。
「っあ、深いっぃ」
 びゅるっ。
「トコロテンしちゃったの? 初めてなのに、すごいね」
 触ってもいない三絋の自身から、白い液体が溢れるように出る。三絋は羞恥で真っ赤になりながら、余韻に震えた。
「三絋、まだ終わりじゃないよ。三絋が自分で言っただろ、ぐちゃぐちゃにして、って」
「あ、ま、待って、や、だめ、ぁああああ」
 イったことで敏感になった三絋を容赦なく突き上げる。三絋の体が人形のようにガクガク揺れ、白濁の液が押し出されるようにこぼれた。
「ほら、言って三絋。気持ちいいって」
「んっあ、あっふ、気持、ちぃい、か、一臣っあ、もっとぉ」
 精も根も尽き果てるまで、一臣に突かれた三絋は床にぐったりと突っ伏している。一臣の一物を穴から引き抜くと、追うようにして白濁の液がこぼれ落ちた。
 一臣はティッシュで丁寧に自身を拭ってから、三絋の後孔に指を突き立てる。中に放った精子を掻き出してやるためだった。けれど、ぐったりとしながらもびくびくと反応する三絋に少しだけいたずら心が芽生える。 わざと三絋のいいところに当たるよう指を動かす。
「あ、あ、だめ、か、ずおみっ、や」
 三絋が小さく声をあげたが、一臣は無視して指を動かす。
「や、もれちゃ、」
 三絋は力の入らない手で、自身をきゅっと押さえた。どうやら、小便を漏らしそうだと言うのだ。 一臣は股間を押さえる三絋の手に自分の手を重ねる。
「素直な三絋は、可愛くて好きだよ」
 耳元で囁いて、三絋の手を股間から離させる。そして、穴の中の指を容赦なく動かした。
「ひっあ、あ、ぁぁ……」
 堪えきれず溢れだした黄色い液体が、カーペットに染み込む。
「また明日も、遊びにくるね。」
 一臣はそっと、三絋に囁いた。

おわり