宅配便

※作品傾向
小お漏らし

 俺は運が悪い。
 トイレや風呂に入っている時に限って、宅配便や大事な電話がかかってくる。
 今日来る予定の荷物は、大事な大事な物だ。 大事な荷物って言うか、親にバレると相当まずい荷物だ。
 だから俺は何としても受けとるために、待つことにした。 トイレに行かず、荷物の届くのを。
 このとき俺は考えもしなかった。 これが、死亡フラグ(社会的な死)になるなんて。

 宅配便というのは、こうも期待を裏切るものなのだろうか。 受け取れないのを恐れて朝からトイレに行っていない。
 今は午後2時過ぎ。 正直膀胱が限界値に達してて、やばいんです!
 俺は落ち着きなく、そわそわと待つ。 もうこんな時間だし、ちょっとくらいトイレ行ってもいいか、いや、そういう油断が死を招くんだ。
 ふぐぅ、いや、ううーん。
 立ったり座ったり、あっちに行ったりこっちに来たり。 今か今かと宅配便の到着を待つ。
 ぴんぽーん。
「!!」
 待ちに待ったチャイムに、俺は走って玄関へ。 どんだけ待たせてくれるんだ、本当。
 俺は勢いよく扉を開ける。
「あ、お届け物です。印鑑いただけますか?」
 爽やか系お兄さんが言った。 彼の手には、18禁物のアダルトグッズがあると思うと、何て言うか背徳感。
「あ、はい。えーと」
「ここにお願いします」
 いやあ、それにしてもよかった。 これでやっとトイレに行ける。 なんて、ほっとしたのが悪かった。
 しょろ……しょろしょろしょろ……。
「え?」
「……あ?」
 妙な、水の音。 足元に広がる水溜まり。
「え、え」
 テンパる俺。
「あ、」
 宅配のお兄さんの目線の先。 大きなシミの出来た、俺のスウェットは、さらに濡れていく。
「あ、嘘……あ、と、止まんな……っひ、っひうう」
 どうにかして垂れ流しなのを止めようと、両手で股間を押さえるけど。 結局出きってしまうまで、止まらなかった。
「うっ……うう……ふえぇ……」
 どうしようもなく、涙があふれ出すのを止められなかった。上も下もびしょびしょだ、なんて笑えない。 もう人生終わりだ。 こんな恥さらして、終わりだ。
 ばたん。がちゃ。 扉が閉まって、鍵がかかる音。
「すみません、お邪魔します」
 お兄さんはそう言って、勝手に家に入ってしまった。 けれど俺は放心して、ただ眺めるだけだ。
「ちょっと我慢してくださいね」
 ずるっ、ぱしゃ……。 お兄さんにズボンとパンツが脱がされると、パンツに溜まっていた残尿が落ちていった。
「え……」
「綺麗にしますからね」
 キラッと、語尾に星が見えそうなほど 爽やかに笑って、濡らしてきてくれたタオルで丁寧に拭いて くれる。 ああ、爽やかなお兄さんが真面目な顔で家の玄関で俺のち○こ拭いてくれるとか、なんだか背徳感……。
「ああ、こっち側まで濡れてますね」
「ひゃっあ」
 竿を持ち上げて、後ろの穴の方まで拭いてくれる。 恥ずかしいのに気持ちいいなんて、やばいよ……!
「あれ、こっちは綺麗にしたのに、また汚れてきちゃったね」
「ふやぁあ」
 やらしい汁が溢れた先端を、指の腹でくりくりされると膝から砕けて落ちそうなくらいの快感に襲われる。
「おっとぉ」
 それを、お兄さんの肉厚な体で支えられた。
「こっちのお世話もしてあげようか」
 そう言って竿を上下に擦られるともうしんぼうたまらんかった。
「お、お願いしますぅっ」
「はい、かしこまりました。そうだ、せっかくだから、この新品のオナホ、使っちゃおうか」
 お兄さんの手には、さっき届けてもらった荷物の、オナホール。
「わ、な、なんでっ」
「ここ、有名なアダルトグッズの会社だからね。一目え見てわかったよ」
 俺がショックを受けている間に、お兄さんはオナホにローションを垂れ流していく。
「正しい使い方、教えてあげる」
 爽やかお兄さんの、腹黒い笑顔に、腰が砕けそう。
「あっあっっああ~~」

おわり