普段受けの子がリバって予想以上に気持ち良くなっちゃって中出しからの体内放尿

 穴を擦られる行為に快楽は無かった。胎内を突き上げられ、捏ねられ、かき混ぜられる。精々吐き気が込み上げるくらいがやっとだ。
 けれど、誰もが中で果てていくから、きっと擦り付ける側はそれほどに気持ちが良いのだろうと思った。
「なんでだよっ……だって……あぐっ」
 目の端に、彼が殴られているのが映る。可哀想に、尻餅をついて鼻血が出てしまったようだ。
 嶋根(シマネ)はグループの下っ端のようで、いつも引っ付いてきたが、期待したおこぼれの一つもなかったので抗議を唱えた。それを良しとしないリーダー格の園丘(ソノオカ)は無慈悲に彼を殴り続ける。
 さっき上げた怒声よりも大きな声でごめんなさいと、許してくださいと懇願する。嶋根は小さく縮こまり、思わぬ激しい暴力に悲鳴を上げた。
「なに……やだっやめ、」
「少しは黙れよ、嶋根」
 抵抗虚しくズボンを剥ぎ取られた嶋根を、園丘がピシャリと叱りつける。嶋根はみっともなく喚きだして逃げたいくらいだろうけれども、園丘に威圧されて呼吸するのがやっとのようだ。
「お前、セックスしたいんだろ。させてやるよ」
「え……」
「ほら、足開けよ」
「いやっ嫌だやだっやめてっあぎひっっいっ」
 園丘が嶋根の後ろに回り、嶋根の足を大きく開かせる。抵抗すると、柔らかい肉棒と玉とを掴み、潰してしまいそうなほど強く握った。苦悶の表情を浮かべる嶋根は転げ回る事も出来ず、園丘の腕にしっかりと抑えられ、内臓が揉み潰される痛みに声を上げ続ける。
「え、なにこいつに犯らせんの」
「そう。ローションくらい塗ってやってよ、日高(ヒダカ)のちんこに」
「はは、鬼畜」
 後ろで、抜かずに二度目の突き上げを続けていた持田(モチダ)がローションを手に取る。それを萎えていた性器に塗りつけられ、擦り上げられた。
「日高のちんこ、萎えててもでかいからな。嶋根気絶しちゃうかも」
「やめて……あああっ」
 持田の性器は引き抜かれた。腰を押され、嶋根の穴に萎えた性器をあてがわれる。この世の終わりみたいな顔をした嶋根はまた陰嚢を握られ、濁点のついた叫びを上げた。

 異物の侵入を拒む嶋根の穴が持田の指でこじ開けられ、無理やり性器をねじ込まれていく。
「やめて日高……」
 遂には、散々見下してきた相手に懇願する嶋根に、ズクンと、腹の奥が熱くなるのを感じた。
「ヒッなっんで……」
「日高興奮してる? ちんこ勃ってきたんじゃない」
「はは、ほんとだ。不能だと思ってた」
 入りきらないまま熱を持ち始めた性器の出ているところを、持田の指が扱きだす。どうしてだか、いつもはまるで勃たなかった性器は熱を増すばかりだ。
「日高、好きに動いていいんだぜ」
 園丘が言った。嶋根は仰け反り、ああ・ああと苦しそうに喘いでいる。
 促されるまま、腰をゆっくり動かす。穴は狭すぎて中々奥まで入れられないが、引き抜くとキツすぎる入り口が性器を絞り上げるようで気持ちよかった。
 彼らが中で何度も果てる理由がわかった気がした。
「ああっうぐっひっぐうっうあっ」
 突き上げるたびに声を上げる嶋根は、まるでそういう玩具みたいだ。動くたびに反応を示すのが少し楽しくて、それを確かめるように中を突っつき回した。
「ああっああっ………っひっい」
 どこかを突いた時、嶋根が一際仰け反り、穴が締め付けた。よく分からない反応だったが、気持ちよかったから再び同じところを突き上げる。
「んああっ……いやだっ……あああっあああああっ」
 悲鳴のような、嬌声のようなものを上げる。そのたび中が震えて気持ちいいから、執拗にそこだけを狙って腰を打ち付ける。
「あれ? 嶋根、もしかして感じてる?」
「ちがうっちがああっあああっんっんっやめろっんあああっ」
 園丘が緩く勃ち始めた嶋根の性器を撫で上げた。穴全体がいじらしくキュウッと締め上げるから、嶋根の一番深いところまで性器を叩きつける。中が痙攣して、嶋根の性器の先端からビュルッと汁が溢れるように出る。
「……ふはっアハハハハ嶋根、ひっひっ、日高に犯されてイったのかよ」
「あはは初めてでケツイきとかどんだけ淫乱だ」
「ちが……ちがあっんんんっひあっあ」
「ん……」
 痙攣して入口が痛いくらいに締め付けるのが気持ちよくて、腰を深く押し当て気がつくと嶋根の中で果てていた。
 目を見開いて言葉を無くす嶋根に、再び熱が上がる。
 ああ、これは確かに、堪らなく気持ちいい行為だ。

「やら……もっ……ああっ……ひっ」
 突き上げるたびにたわ言をこぼす嶋根が、なんだか愛おしい生き物に覚えた。好きにしていいよ、と言われたから、嶋根の手を握りながら、もう何度目かの吐精をした。
 胎内に溜まる精液の気持ち悪さはよく知っているものだった。けれども嶋根がその気持ち悪さで眉間に皺を寄せる表情には、意地悪な気持ちをくすぐられるようだった。
 果たして自分も、彼らにそう思われていたのだろうか。深く考えるのはやめて、思いのままに泣きじゃくる嶋根の奥を犯す。
 後ろの穴でイくことを覚えた嶋根は、性器から散々精液を吐き出した。射精と呼ぶには勢いの鈍い、押し出されるようなソレだったが、中が痙攣するように震えて締め付けるから絶頂しているには違いない。
 それでもなお突き上げると、快楽が止まらないらしく、それだから、嶋根は泣き出し、喘ぎ、疲弊し、意識を朦朧とさせた。
「あ……あ……」
 突き上げに揺すぶられて出てしまった喘ぎ声はか細く、それからしょろろ、と鼻をつくアンモニア臭が漂う。弛緩した嶋根は粗相をした。
「……うあ……うああ、ちが、ちがうっ」
 自分のした事に後から気付いた嶋根は、羞恥心からか身体を緊張させた。そのおかげで穴が締め付け、性器が絞られる。
 残念ながら精液を出し尽くしたので、お揃いとでも言うばかりに、嶋根の中に放尿した。
 長い長い放尿は射精のように気持ちが良かった。
 目を見開いた嶋根の顔が、僕は一生忘れられそうにない。

終わり