「あっあっあっあっ」
キオは声を上げた。後ろ手に縛られた状態で四つ這いに膝をつき、後ろからイツミに激しく揺さぶられている。
「ヒアッ」
上体を起こされ、さっきまでと違う角度で貫かれると泣き零して喘ぐ。キオは限界だった。性器には先端を留め具で塞いだカテーテルが挿入されており、膀胱にパンパンに溜まったミルクを排泄したくてたまらなかった。
キオは膀胱で母乳を作ることが出来る身体だった。そんな特殊な体質をひた隠しにしてきたがイツミにバレてしまったのはキオの自業自得だ。
大学のサークルで飲み会で、周りのテンションに浮かれて酒を飲みすぎたキオはトイレで便器に縋って眠っていた。それを通りすがりの人が介抱してくれたのだがらテンションのせいか、優しくされた事で嬉しくなったのかつい口が滑って自分は膀胱でミルクを作れると話し、ついでにそのさまを実際見せてあげた。
翌日、酷い頭痛で目がさめると見知らぬ部屋のベッドに手足を四隅に繋がれていた。甲斐甲斐しく介抱してくれた人こそイツミで、まさしくお持ち帰りされたわけだ。
「出したい?」
「ん、ん、」
イツミの質問にキオは何度も頷いた。性器の先端を優しく擦られ、身体がビリビリと痺れた。
「うああっあひいいいっ」
「前立腺ぐりぐりすると気持ちいいだろ」
「あーっっはあはあっああっあーーっ」
尿意なのか射精感なのか、出したくて堪らないのにカテーテルによって物理的に塞がれている。感極まったキオは泣きながら、出さずに果てた。
「はっ……きつ……」
後ろでイツミが呻いて、キオの中に果てる。自由に射精できるイツミが羨ましいと思った。
「ミルク濃くなったかな?」
イツミはキオの中から性器をずるりと引き抜き、キオを仰向けで寝かせる。腕が痛くないようクッションを挟む優しさがあるなら、拘束を外して欲しいと願った。
「キオ、零したくないからゆっくり出して」
イツミはそう言うと、性器の先端にある小さな穴に口付けた。その状態でカテーテルが引き抜かれていく。
溢れ出すものを堪えるだなんてそんなこと、キオにはもう出来ない。
「あー……」
尿道を駈け上がる感覚に、キオは震えた。痛いぐらいに膨らんでいた膀胱がみるみる縮んでいく。止めるとか、勢いを抑えるとか、そんな事を考える余裕すらない。堰を切ってミルクを放射するのが気持ち良かった。
そんなキオのミルクは尿道口から出た瞬間、イツミの口に入り、喉を通って胃を満たしていった。一滴たりとも逃さないようジュパジュパと音を立てて吸い付く。
キオは思った。きっと世界でこの人だけだろう、自身ですら疎ましく思うこの特殊な体質をこんなにも愛でてくれる人間は。骨の髄まで飲み尽くされそうな程に。それが、幸福か、それとも不幸なのかはわからないが。
終わり
おしっこはケツから出ます。