元茂(モトモ)のケツは、肉が引き締まっていてその癖指で押すと柔らかくぷにっとしていて、実に揉みがいのあるケツだった。
そのケツを追いかけて早15分、体育のマラソンで俺たちは学校の外周にあるランニングコースを、回し車を回すハムスターのように走らされていた。
目の前にニンジンよろしく、元茂のケツがあるから少しも疲れなど感じず、むしろ、走るたびにケツの割れ目にシワの寄るズボンにキュンキュンと元気を与えられているわけだが、前を走る元茂はそうもいかないらしい。
走り始めた時からずっと脇腹を抑えていて、時折股を擦るようにぎこちなく走った。
そう言えば、今日はケツの張りがいつもの3割増しくらいに見える。なんだろう、男の子の日か?ちんこ勃ってる?
気になりだした俺は元茂にグッと近付いた。3mの距離を保ってきたが、今や30cmの近さにいる。
「元茂」
「ひやっ」
いつもの如くケツを撫で上げると、いつもの5倍くらいの反応を示した。それもいやに甲高い声を上げて。なんだ、遂にケツを撫でられるだけで感じるようになったか?
教室が一緒になってからのこの半年、欠かさずケツを撫で続けた甲斐があった……と言うわけではなさそう。
「え、なに、腹痛いの?」
二、三歩走ると、元茂はその場に崩れ落ちてしまう。心配で駆け寄ると、ズボンのゴムをぎゅっと掴んで蹲ってる。
「元茂? どうした」
「な、んでもない、から」
ハアハアと息が荒いのは十中八九走っていたせいだろうけれど、俺の事誘ってると思わなくもない。
「なんでもないって顔してない」
「ナチュラルにケツ揉むな」
「ハッ」
四つ這いになってなんとか立ち上がろうとしている元茂のケツを揉んで俺は気付いてしまう。むしろなんで今まで気付かなかったんだ。
「元茂お前っ」
「うあっばかっ」
元茂の前にしゃがみ、ずぼっと口の緩いズボンに手を突っ込み直にそのケツを鷲掴みにする。汗ばんだ肉が手のひらに揉みしだかれ、ぐにぐにと形を変える。
「パンツ穿いてない」
「大声で言うなばか」
「やばいよ元茂っ、ほら、ケツの穴が」
「や、や、やばいのはお前だっ」
手のひらでケツの肉をそれぞれ掴み、横に開かせると容易くその穴が現れて、俺はそこに両手の人差し指を当てた。
「元茂の生アナルっ」
「意味わかんねえからっあ」
キュンとすぼまった穴を指で擦ると元茂は背を仰け反り小さく喘いだ。エロい、やばい、可愛い。
「はっ、あ、元茂」
「んっんんん」
堪らなくなった俺は元茂に口付けた。下のお口を指で左右にパクッと開くと、上のお口が驚いてパクッと開いた。舌を入れて元茂の舌に絡めると、穴がキュンキュンと開いたり閉じたりする。
すっごい可愛い。すっっごい可愛い。
「もうだめだ、犯す」
「は、あ?!」
初めては夜景の見えるスイートなホテルでロマンチックにって思わないこともないけれど、やりたい時がやる時だと思うし。
俺は元茂を抱き上げて近くの公衆便所に連れ込んだ。外周ランニング万歳。
ガタガタ、ガコン。
「おっ、お、落ち着け井崎(イサキ)、お前やばい、顔怖いから」
トイレの個室に押し込んで、壁に押し付けると怯えた元茂が言った。
「ごめん、俺まじ限界」
「うああ、井崎、ほんと、井崎」
ゴムが緩いから簡単にズボンを引きずり下ろすと、やっぱりパンツは穿いてなくて、即座にちんこが露わになった。しかも勃ち上がってる。可愛い。愛でたい。愛しい。
「元茂、好きだ」
「……は? ふざけんな、なにいきなり」
「ごめん、ほんと今すぐ犯したいくらい好きだから許して」
「ふざけんなクズ、この強姦魔っア」
元茂の勃起を握って先っぽを擦ると、腰を引いて声を上げた。
「うん、ごめん、和姦にしよ」
「ならねえよっんああっ」
元茂のちんこに俺のちんこを重ねて扱く。俺の手大きくてよかった、二本いっぺんに扱けて。このために俺の身体はおっきく育ったんだね、父ちゃん母ちゃんありがと……あ、やべ萎えそ。今は元茂の事だけ考えよう。
「元茂は? 元茂も俺の事好きなら和姦だろ?」
「好きでもこんなん和姦じゃねえよ」
顔を俯いて俺の身体を押し退けようとする元茂。耳とかこめかみとかにキスをして、なんとか少しでもロマンチックに盛り上げようとした。無理だ、公衆便所の時点で無理だ。よりにもよって和式便所だからロマンスのカケラもない。
「好きなのは否定しないんだな」
「あ……」
好きでも、って言ったもの。俺が指摘すると、元茂の耳が赤くなっていく。心なしか、手の中のちんこも硬さを増した。あ、俺のもだ。
「元茂、絶対気持ち良くするから。気持ち良くなかったらクーリングオフでいいから」
「も、お前意味わかんねえから」
「じゃあ考えるの止めよう」
「んんっ」
口を塞いで、深く口付ける。逃げる舌に舌を絡めて、顎を掴んで見つめ合って。とろとろにとろかして、ぬるぬるの汁をこぼしたちんこに指を擦り付ける。カウパーじゃ心許ないけど。
小さな穴を擦られたのが気持ちよかったのか、目を細めた元茂に愛しさを覚えた。元茂は穴を擦られるのが好きなんだ、きっと。
尿道はまた今度深くまで擦ってあげよう。今はこっちだ。元茂の後ろの穴に指を這わせると、元茂の身体がびくんと強張る。宥めるように穴をコスコス擦ると、俺の舌をガブリと噛んだ。
「いだっ」
「け、ケツは無理だって」
怖気付いた元茂が自分のケツを押さえながら後ずさる。
「大丈夫だって、ちゃんと慣らせば」
「無理だって、お前のちんこ、でかい、無理」
フルボッキした俺のちんこに青ざめる元茂。いや、元茂のよりは大きいけど標準サイズの範疇だし。
「元茂のとそんな変わんないって。ほら、触ってみ」
「いや、お前……っむ、りだ」
「無理無理って、俺のが無理だから」
ああもうほんと結構辛い。あまりに無理無理言うから、もう我慢も限界に近い。俺は元茂の身体を壁に押し付けて、尻肉を割り開いた。
「っっ井崎だって無理だろ、ケツだぞ、うんこでるとこだぞ、萎えろよっ」
「イケる」
「クソッ」
淀みない俺の言葉に悪態を吐く元茂。そんな一面もあったんだ。俺は微笑ましさを感じながら、しゃがんで元茂のケツに口付けた。イケる。
「う、あ、ばか、」
ぬるっとした感触が気持ち悪かったのだろう、震え声で眉間にしわを寄せた。穴に舌をねじ込むと、俺はどちらかといえば興奮した。いや、すごい興奮する。元茂が誰にも触られたことのない穴を舐めてる、エロっまじエロい。
「んあっ、あっ、ああっ」
たまんねえーー俺は口には出せないがそんな気持ちを伝えたくて、じゅぱじゅぱ音を立てて吸ってみたり、舌を攣りそうになるまでねじ込んでみたりして元茂にアピールした。元茂は膝を震わせて、ばかばかとぼやく。
ちゅぱっ、と舌を引き抜くと、俺の唾液で濡れた穴が開いている。
「奥までは無理だから、こっからは慣らすより慣れろ、だよ」
「それちが……うあ、あ」
後ろから抱きしめて、穴にちんこをあてがう。元茂は身体がこわばって穴を締めてしまう。
「元茂、怖くない。ね、怖くない」
「いやお前ぶち犯されてみろよマジでふざけんな」
「大丈夫だって、ちんこなんて骨入ってないんだし入ったところで肉棒だから。つくねと一緒だから。イケるイケる」
「イケるか……ひっい」
ラチがあかない……そう思った俺は元茂の気をそらす為話しかけながら、穴を両手の親指で無理やり左右に開いた。
「大丈夫、怖くない」
「っそれやめろっおあ」
ずぬっ、穴に亀頭がめり込む。
「あ……」
恐怖か驚きか、戸惑っている元茂のケツを犯すのは今しかない。呼吸を合わせて、俺は元茂を貫いた。
「く、う、う、」
「す……ご、元茂、ちんこずっぷり」
「うる、さい」
「穴切れそ」
「さわんな……」
限界まで広がった穴を指で擦ると、穴がぎゅっとちんこを千切りそうに締まった。
「ああ、もう元茂大好き、一生このままでいる」
「ふざけんな」
呼吸が落ち着いてきた元茂に、もう大丈夫だろうと思い、俺は腰を動かす。滑りが足りなさすぎて穴が引きつっているから、奥を揺するように。
「んあっ、あっ、あ、」
「元茂のお腹、俺のちんこでいっぱいだ」
直腸っぽいところを手で撫でる。俺のちんこがお腹かき混ぜてこの上なく苦しそう。ごめん元茂、過去最高に興奮する。
「イくっ」
「早いッ」
ビュグッ。元茂が叫んだせいで穴が痛いくらい締め付けた。おかげで俺は頭が白くなるくらい、正に果てた。
「はあ……早漏が……早く抜け」
「童貞だから優しくしてよ」
「童貞……」
心なしか、俺が童貞だったのが嬉しそうな元茂。元茂も童貞だから、童貞仲間が嬉しいんだろう。俺の童貞、元茂に食われたわけだけど。
「俺の精液でなか滑ってるだろ。このままやろ、多分もっと気持ち良くなるはず」
「曖昧すぎ」
ずるっ、ずぬっ、ずっ、ずぶ。
「んっふ、あ、ああっ」
ずっ、ぱん、ず、っぱん。
「はあ、やべえっ、俺、元茂犯してる、最高、やばい」
「うるさい、あっあ、おれは、あっ最悪っ」
「ケツ痛い」
「舐めてあげようか」
「きっっっしょ」
抜かずに4回、5回と繰り返して、鐘の音で我に返りちんこを引き抜いた。開いたままの穴から垂れ落ちる白濁が卑猥。この穴、俺のちんこが犯したんだよな……そう考えるとまた興奮してしまう。
「おいもうやめてくれ」
「我慢します」
元気になってしまった俺のちんこを見て元茂が嘆いた。俺はドアの鞄かけに掛けておいた元茂のズボンを取り、元茂に穿かせる。
「今日なんでノーパンだったの?」
「……朝穿き忘れて」
つまるところ、寝るときはノーパソと言うことなの?
「……今度うち泊まる?」
「いや昨日は暑かったから」
よし、暖房入れて寝よう。
「泊まらないからな、絶対」
「お泊まり会しようよ。夏休み入ったら、二週間くらい」
「……死ぬ」
いや、俺だって二週間毎日はしない……と思うし。
「お前これ強姦だからな」
「いやいや、和姦でしょ。俺は元茂が好き、元茂も俺が好き」
「どうだか」
「えー」
そのあと、腰が立たない元茂を背負って戻って、体調が悪い元茂を休ませてたという言い訳で授業をサボったことはお咎めなしとなった。
終わり