もう三十路になるしサンタとか信じてないけど敢えて欲しいものをお願いするならオナホ

 もう今年で三十路に突入するし、サンタなんか25年前にはその存在は嘘なのだと悟ったし、プレゼント贈り合う相手もいないし、ぶっちゃけ物欲も失せてきてるくらいで、敢えて欲しい物を上げるならば新しいオナホが欲しい。
 そんなクリスマスの朝、警備の夜勤仕事から朝帰りした俺の部屋の前に、所謂サンタコス的に真っ赤なミニスカからビキニパンツとタマキンがはみ出てる男が眠っていた。
 そうか、サンタは実在して、これが俺へのクリスマスプレゼントなのだろう。

「いやいやいや、君の発想怖いなあ、怖いよお」
 サンタからのプレゼント、もとい、俺の新しいオナホ君は声を上げた。この間見た漫才の突っ込みって感じに良い声を上げている。まあ、お前は俺に突っ込まれるわけだけど。
「え、ねえ、なんか言って? もしくはこの縄はずして? ねえ? ねえってば?」
 最近じゃ機械が喋るのは当たり前の世の中だ。世間様じゃ、オッケーヤホーとかなんとか言えば、家電が喋って動くらしい。
「よく喋るオナホだな」
「オナホじゃないから! オナホじゃないからっ!! っひあっ?!」
 大事なことなのでなんとやら?ベッドの上で後ろ手に拘束され、M字開脚するよわう足をベルトで固定されても尚活きのいいオナホのビキニパンツの上にとろりとローションをかけると、面白いくらい大袈裟に体を跳ねさせる。
「温感ローションなかったからな。今、あっためてやるよ」
「う、あ、あ、ま、って、待って」
 ぬるりとした感触を楽しむように、手のひらで股間全体を撫で上げる。細いパンツからにゅるっとキンタマが顔を出したから、揉みしだくと吐息をこぼした。
「キンタマ揉まれるの好き?」
「んあ、あ、」
 オナホくんは声を震わせた。キンタマを揉みながら、ビキニ越しにちんこの先を撫でると目を潤ませて見つめてくる。あー、いいなあ、中々可愛いじゃないか。オナホのパッケージできつきつま○この○○ちゃんとか奇跡の○女穴××子とか見るけど、その比じゃないくらい興奮した。
「ちんこ硬くなってんね。気持ちいいなら声出しなよ、盛り上がるから」
「んああっ、ああっ、やめろっ、ああっ」
 キンタマと反対側から竿を出して握って扱くと、オナホくんは仰け反り頭を枕に押し付ける。感度いいなあ、なんて思ったら、遊びで買った感度の良くなるローションを使っていたらしい。こんなもんプラセボ効果だと馬鹿にしてたけど中々効果は絶大だ。
「アアッ!! あ……なっんで、」
「オナホなのに俺より先にイくのはおかしいだろ? 今後ろにもローション入れるからな」
「うあ……あ、うそだろ……うそ……」
「ほんと」
 オナホくんがイきそうになったから手を離して、少し治ったのを見てからペースを落として扱いてやる。あからさまに物足りない、イきたいって顔を晒すオナホくんの、ビキニパンツをずらして穴を露出させる。
「オナホじゃない……」
 ここまできても諦めきれないオナホくんらしい。ローションを追加して、後ろの穴に中指の腹を当てた。
「オナホじゃなくてもいいよ、穴ならなんでも」
 ぬぷっ、たいした抵抗もなく中指は飲み込まれた。

「ああ……あ……もうや、だ、もうやだあ」
「ケツ穴ぬるぬるになったな。指三本咥えてどんな気持ち?」
「クソ野郎……イきたい……」
 処女のケツ穴を指三本まで拡張されながらも、ゆるゆふ扱いてきたちんこは萎えないままだった。挙げ句、吹っ切れてイきたいとか言い出す様に、俺は興奮した。
「いいよ、イけんじゃね? ほら、ケツだけでイってみ」
「んあ、なん、あっ、あっ、」
 ちんこをきつめに扱きながら、オナホくんの前立腺がありそうなところを指で押した。内からの快楽を徐々に感じ始めたのだろう、眉間にしわを寄せて情けない顔をしている。
「お前才能あるよ」
「な、んの、」
 なんのって、そんなの。
「オナホの」
「っっっあっあああっ、やめ、っだ」
 前立腺を突き上げて絞り出すようにちんこを下から上へ扱くと、オナホくんの身体は弓のように弧を描いて背をのけぞらせた。イったな、こいつ軽くイってる。
 犯すなら今。
 ぐちゅ。
「う、あ……だめ、だめ……」
「初貫通で中イきとか、最高に可愛いじゃん」
 亀頭を難なく飲み込んだ入り口の浅いところを一周くるりと撫でるようにして、そのままゆっくり深く入っていく。
 本当にイってるらしい中はいやらしく絡みついて熱い。オナホくんは目を見開いて目端から涙をこぼしていた。
「ほら、奥まで入った。初めてのちんこ、気持ちいい?」
「ん、あ、」
 ちんこ、と言われて、自分と同じものでケツ穴を犯されてると意識したんだろう。中がキュッと締め付けて、俺の形を確かめているようだった。
「はは、相性いいかも」
 このオナホ。

 抜かずに三回、奥に出した。ちんこを可愛がってあげたからイき過ぎて出すものが無くなったオナホくんは空イきして意識を飛ばしてしまう。
 物は大事に扱う方の俺なので、風呂場に連れて行き中を綺麗にして、それから再びベッドで二人横になる。
 うーん、オナホなんて適当な事言って行きずりの男をレイプしたわけだけど。まあクリなんちゃらとかいうハッピーな日なんだし、気にすんのも野暮か。

終わり