荷物を片手に/車内/荒れた唇

 荷物を片手にドアを開け、車内に乗り込み煩くわめきそうなその荒れた唇を唇で塞ぐ。
「なにすんだ気持ち悪い」
 ぷっ、と唾を吐き悪態をつく彼の表情が見る見る青ざめていく。俺は思わずにやついてしまう。
「イーサン、車出して」
 優秀な部下は静かに車を発進させた。
 座席はフラットにベッドスタイルの後部座席、フロントとは完全に分離されスモークガラスになっているから、ここは動く密室だった。
 腕に抱いていた荷物、少年を彼の横に転がす。怯えた顔がなんともそそるが、横の彼の青ざめた表情の方が興奮した。
 先に車にいた彼、高沢鷹(たかさわたか)は、手足を拘束されて芋虫のように這う。今しがた連れてきた少年、高沢鳶(たかさわとび)、彼らは兄弟だった。

「なんでこんな事すんだよ、離せよ……やめろよ……」
 鷹は弟の手前、強がってみせるが一人だった時と威勢が違った。弟を庇うように、俺と鳶との直線上に入る。なんとも素晴らしい兄弟愛だ。
「兄弟丼のレイプ物なんて結構いいと思わないか」
「……っふ、ふ、ふざけんなっ」
 一瞬なにを言われたかわからなかったのか、間を置いて叫んだ。顔も耳も首まで真っ赤にしている、鷹の首に手をかける。
「お前みたいな威勢のいい坊主が、泣いて縋って善がるところなんて、想像しただけでイきそうだよ」
「っし……ねよ……」
 さっきまでは次から次へと悪態をついていたのに、躊躇ったのは弟を思ってのことか。
「……俺は、俺はいいから、鳶は、弟だけは解放してやってくれよ……頼むよ、なんでもするから」
「健気だねえ。優しいお兄ちゃんでよかったね、鳶くん」
 俺が鳶に触れると、身体をビクッと跳ねさせた。長めの前髪が表情を隠して、人と壁を作っているようだ。
 攫ってきた時も一人で猫背になって歩いていたから、おそらく友達の一人もいないのだろう。
「なんでもするんなら、お前の誠意見せてもらおうか。しゃぶれ」
「は……」
 俺の命令に、鷹は眉を八の字にさせた。口を開いてなにかを言おうとするのに、言葉すら出てこないらしい。戸惑って、弟と天秤にかけて、それから小さく「やる……やるよ……やるから……」と泣きそうな震え声で言った。
 鷹の襟首を掴んで引き起こすと、唇を噛み締めた。そんな奴にちんぽ差し出したら噛み千切られる。
「しゃぶんのは俺のじゃない。鳶のだ。弟のちんぽしゃぶれ」
「なっ……?!」
 鷹の後頭部を掴んで鳶の股間に押し付ける。状況が把握できていない鷹の頭をごりごり押さえつけると、鳶が悶えた。兄貴に股間まさぐられて感じてるだなんて、こいつら普段からヤってんのかと疑いたくなる。
「口でチャック下ろして根元まで咥えろよ」
 抵抗する力もなくした鷹の、襟首を持って様子を見守る。観念したのか、言われた通り鳶のズボンのチャックを、歯で挟んで引き下ろした。パンツの切れ目から顔を埋めて、くぐもった声で「ごめん」と謝る。
 戸惑いもせず弟のちんぽを咥え込む鷹に感心した。嗚咽しながら深くまで飲み込んでなんとも健気だった。
「歯ァ立てんなよ、可哀想だから」
 言いながら、俺は鷹のズボンに手をかけた。ベルトを外し、ホックを外し、ズボンを引き摺り下ろす。その瞬間、四つ這いになった鷹の腰が動揺してか揺らいだが、懸命に弟への奉仕を続けた。
 鷹が穿いているのはボクサーパンツだった。尻の形が見て取れて、割れ目に沿って指をなぞらせると鷹は尻を振った。
「弟のちんぽしゃぶってケツ触られるのが、気持ちいいのか」
 弟さえいなければ罵声の一つも吐いただろう。口いっぱいの性器に塞がれ、鷹はケツを振るしか出来ない。
 割れ目を何往復かなぞって、その下の膨らみに触れる。面白いことに、緩く勃起しているようだった。これは傑作だ。
 気持ちいいのか、とはからかって言っただけだが、弟のちんぽをしゃぶらされ、憎い相手にケツを撫でられて興奮しているのだから。
「おいおい鷹ァ、お前勃起してんじゃん。はははウケるよ、鳶、お前の兄貴は弟のちんぽしゃぶってケツ撫でられて勃起する変態だぞあはははは」
 鷹は一瞬動きが止まったが、また頭を動かし始めた。俺の笑いとは裏腹に、二人は静かに息を殺すようにしていた。
「なんだよ、普段からしゃぶってやってんのか」
 どんなに煽っても反論すらし返さない鷹に少しつまらなさを感じた。まあいい、そんなことは。
 俺は鷹のパンツに手をかけた。後ろ側を引っ張り、尻だけが剥き出しになる。意外と綺麗な鷹のケツを、景気良くパチンと叩くと、鳶が小さく呻く。どうやら急な刺激に鷹が歯を立ててしまったらしい。
 これからもっと痛い思いするのに、鷹は堪えられるのだろうか。
「痛くて弟のちんぽ噛み千切るんじゃないぞ」
「あ……あ……」
 尻肉を割り開くと、鷹は流石に声を上げた。でも「なんでもする」と言ったのは鷹だしな。まあ、そう言わなかったとして結果は少しも変わらないのだけれど。
「おっこふっあっあっ」
 両手の親指で、硬くすぼまった穴を無理やりこじ開ける。微塵も濡らしていないそこに、中指をぐりぐりと押し込んだ。
 鷹は弟の大事なちんぽを噛まないよう、口を開けて堪えているらしい。身体のどこにも力を込めて痛みを耐える、なんて出来ないから、しまいには目端から涙を流し始めた。
「頑張れ鷹、今ぐちゃぐちゃに犯してやるからな」
「あっっあっっっごっふあっあっ」
 差し込んだ人差し指と中指を開き、隙間に自身をねじ込む。きついなんてレベルじゃなかったが、抜き差しを繰り返して奥まで犯した。
 しゃぶるどころではない鷹の頭を押さえ込んで、鳶のちんぽを咥えさせた。喉を突いて噎せている様子を見るに、鳶もちんぽを勃たせて兄貴の喉を容赦なく犯しているようだった。
「はあっ……いいぞ、鷹ァ……お前可哀想なやつだな……っく、ケツ気持ちいいぞ、鷹」
「ああああっああっああっ」
 乳首をきつくねじ上げると遂には仰け反り返って声を上げた。鳶のちんぽは鷹の唾液でぬらぬらと濡れている。
「ほら、見ろよ鷹」
 膝立ちで俺に犯される鷹の、耳元で囁いてやる。
「お前が犯されてるの見て、鳶のちんぽビンビンだよ。酷いやつだよな、お前がこんな辛い思いしてるのに」
 内臓を犯されて鷹は息も絶え絶えだった。酸素の回らない頭は俺の言葉に容易く唆される。
「鳶にも分からせてやろうぜ。お前だって、気持ちよくなりたいよな」
 鷹の息が少し落ち着いた気がした。俺は鷹を犯しながら、鳶のズボンに手をかける。
 察した鳶は足を閉じて抵抗するが、無理やり引き下ろしてケツだけ出させれば十分だった。
 鳶の腰を押さえつけて、尻肉を割り開く。
「ほらお兄ちゃん、ここがお前の穴だよ」
 鷹の喉がごくりと鳴った。

「あっあっあっあっ」
「んぐううっんひっぐうう」
 俺の律動に合わせて二つの鳴き声が上がる。一つは快楽を覚えた鷹の鳴き声。もう一つは犯されることが苦痛でしかない鳶の泣き声。
 俺は鳶の腰を掴んで、鷹を思い切り犯した。深く穿てば穿つほど、鷹も鳶を深く犯した。
「ほら、マーキングだ」
 ガリッ。
「あっぐ」
 鷹の首筋に歯を立てる。血が滲み出るまで噛み付くと、鷹のケツが痛いくらいに締め付けた。
「真似して見ろよ。鳶がお前のちんぽ、ぎゅうぎゅう締め付けて愛してくれるぞ」
「はあっはあはあはあっ」
 ガリッ。
「んぎっ」
 じゅるじゅるじゅる。
「ンンンンッ」
「あああっんイくっイくっ」
 しょろしょろと音がして、鼻をつく独特の匂いがした。鷹に噛み付かれ傷口を吸われ、鳶が痛みに失禁したらしい。
 痛みに緊張したケツが強く締め付け、鷹が鳶の中で果てた。その絶頂で痙攣する鷹のナカに、俺も精液を吐き出す。それに反応して鷹がケツを振るから、俺はまた勃起した。
「はあ、完全にノビてんな」
 鷹の中から自身を引き抜くと、白と赤と茶色の入り混じる汚濁が引きずられて落ちた。横に寝かすと、息も絶え絶え絶頂感に喘いでいる。
「じゃあ今度は鳶くん、俺のちんぽ、上手に咥えられるよな」
 鳶を後ろから抱き締める。怯えて強張る身体がイイ。足の拘束を外してやり、膝裏を抱えて左右に開かせた。鷹に見せつけるように、血まみれの鳶のケツに自身を差し込む。
「ううっううっ」
 痛みに怯えて中々飲み込まない鳶の穴。足を一旦離して、両手の人差し指と中指で乱暴に開いた。痛みで仰け反り暴れる鳶の、肩の傷口に俺も噛み付く。じょぼじょぼと失禁して泣き出す鳶を、助けてくれるお兄ちゃんはもういない。
「俺のは鷹より、深くまで犯すからな。内臓かき混ぜられて気持ちいいぞ、多分」
 笑いながらささやき、穴に自身をあてがう。先だけ飲み込ませて、あとは鳶の腰を引き下ろした。ずりずりと内壁を押しひらく。鷹の精液で存外滑りがいい。
「いいぞ、鳶。俺のちんぽわかるだろ、お前の中犯してんの。一生忘れられないくらい犯してやるからな」
 その言葉に、中がキュンと締め付ける。密やかに泣きすする鳶に興奮が増した。
「うううっううっううう」
 自分の望むままに鳶を犯す。呼吸が苦しそうだから口のガムテープを外すと、よだれが垂れ落ちた。
「あああっああああ」
 善がってるのか泣いてるのか曖昧な声が上がる。
「お前らってほんと兄弟だな。見ろよ」
 鳶の顎を掴み、鷹の方を向けさせる。意識の戻った鷹の股間は勃起していた。
「兄弟が犯されてんの見て興奮してんだぜ。お前らほんと、最高に変態兄弟だよ」
 言いながら鳶のちんぽを扱いてやる。すぐに勃起したから、真性のクズだ。
「鷹のケツ穴見ろよ。犯されたがってヒクヒクしてる。さっき散々苦しめられたもんな、鳶、お前もお兄ちゃん犯してやれよ」
 俺の囁きに、鳶の息が上がる。鷹だってもう、大股を広げたまま隠すこともしない。犯されたがっている。
「鳶?お兄ちゃんのこと犯したいか」
「はあ、はあっあ、あっ」
「言えよ」
「はあっ……犯したい、犯したいっ」
「誰を?なにで?」
「お兄ちゃんっおれのちんこで犯したい」
 従順な子供は好きだ。
 俺は鷹の汚れた穴に指を這わせ、そこに鳶のちんぽを当てさせる。俺がするまでもなく、鳶は兄貴の穴を犯したい。
「あああっ」
 犯された鷹は甘い喘ぎを零す。心底嬉しそうな顔をしていた。
「はっ、傑作」
 兄貴にちんぽを咥えられて、喜び収縮する鳶の中を、俺は深く打ち付けた。


 深夜二時の公園に子供二人を捨てる。彼らの家は公園からそう遠くないはずだ。きっちり服を着せ直して、顔もウエットティッシュで拭ってやった。
 車に乗せる前と後の違いといえば、雄臭いにおいとメス堕ちした顔。
 あいつらがどうなったかは知らないが、兄弟二人仲良く幸せに暮らすことだろう。

終わり