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「んん……はあ、っあっイくっっ」
 という伊津の甘い喘ぎを合図に、俺は伊津のちんこからパッと手を離した。あとほんのひと擦りでイけたのに、達せない伊津はいよいよ泣き出す。
「あああっイきたいっイかせっろっもっあああっ」
 ベッドの上側で括った手を、拘束する紐が擦れて手首が痛そうだった。そんな痛みも気にせず、腰を振ってちんこを自分の腹に打ち付けている。
 もう、寸止めを繰り返して一時間。ガマン汁がベッドシーツをぐしょぐしょにしていて、これイったって事で良くない?
「玉パンパンだ」
「うああっんっイきたい、イきたいっ」
 精子が詰まった金タマを手のひらで弄ぶと、目を細めてたまらないという顔をする。
 限界を超えて甘えてくる伊津の可愛さは語彙を失うレベルだった。
「いいよ、その前におしっこしようか」
 伊津のちんこが萎えないように、イかないように、緩く扱きながら言う。伊津はきょとんとした。
「でも……でもちんこが……」
 根元からぎゅうっと絞り出すように締め付けると、気持ち良さそうな吐息を零した。
「そうだよね、ちんこ勃起しちゃってるもんね」
 一般的に、勃起しているとおしっこは出せないと言われている。
「でも、頑張ればおしっこ出来るんだよ」
「ンアッ」
 尿道を指の腹で掠めると、伊津はびくんと身体を跳ねさせた。
「上手におしっこ出来たらいっぱいイかせてあげるから、おしっこ、出来るよね?」
 待ち望んだ射精と、おしっこを漏らして羞恥に晒されるのとを、必死でてんびんにかけているようだ。裏スジを親指で撫でながら、伊津に教えてあげる。
「朝から水いっぱい飲んだから腹パンパンだろ。ここに入ってる水全部、ちんこの穴から出てくんだ。気持ち良いに決まってるよ」
 おしっこがちんこの穴を通り抜けるのを想像したのだろう。伊津はごくりと喉を鳴らした。
「て言うかさ、伊津がおしっこするまで俺はお前のちんこ擦り続けるから」
「ああぅう」
 カリ首を指で押し上げると押し出されるように喘いだ。
 それから伊津は少し考えて、そして目を瞑った。
「ん……ん……」
 いきんだ伊津のちんこからビュルッと水が出て行く。射精でも潮吹きでもなく、それは伊津が自分の意思で腹に力を入れて吐き出した、まぎれもない尿だった。
「ふ……んんっンッ」
 ビュルッ、びゅっ、びゅる……。
 おしっこは途切れ途切れ排泄される。俺は伊津のちんこを握って、その様子をつぶさに見守った。
 勃起して圧のかかった尿道をおしっこが駆け抜けて行く。伊津は身体を捩らせた。
「気持ち良い?」
「あっあ、あっ」
 びゅる、びゅう……。

 それから少し経って、ようやく排泄を終えたらしい。伊津の下半身に敷かれたベッドシーツを貫通して、中のマットだって水浸しだろう。
 快感を伴いながら続けた排泄は小一時間にも及ぶ。疲れた表情で眠たげに瞬く伊津の頬を撫でた。
「上手におしっこ出来たね。それじゃあご褒美だよ」
「っあ……ふあっあ、っら、っやああっ」
 濡れそぼる伊津のちんこを口に含むと少ししょっぱかった。
「ほら、何回でもイきなよ」
「んっくっあっあっあっ」
 尿道口を舌で抉りながら竿を扱く。逃れられない快楽に悶えて喘ぐ伊津。その姿に俺の興奮も増した。
「ああっああっイくっあああ」
 散々焦らされたおかげで一分もしないでイった伊津の精液を残さず飲み込み、そのまま再びちんこにむしゃぶりつく。
「ひああっあっイったっイったからっんんんんっあっっんああああ」
 じゅぼじゅぼ口でしごいて、伊津が足の指に力を入れるのを見てバキュームフェラに移行するとまたイった。腰を突き上げて淫らな伊津の、萎えたちんこをまた舐める。先端の穴に舌をねじ込みながら、亀頭を指で擦った。
「んあーっうっうっ、も、むりっあああっんあっんあーーっくっひいいい」
 プシッと潮を吹いたから、そのま亀頭を撫で続けた。顔を真っ赤にして、イきたくないと懇願する伊津の亀頭を、俺はまだ撫で続ける。
「死ぬっしぬっやだっくあああ」
 連続で二回潮を吹いた伊津はプツンと糸が切れたように弛緩して、意識を飛ばした。
 快楽責めで泣いてる伊津が可愛すぎるから、目覚めたらまたしたい。