「っ……く……んん……」
ガタガタと揺れる電車の中、伊津は俺に縋り付き、声を押し殺して悶えた。膝と膝を擦り合わせてもぞもぞと動いている。
連休に挟まった平日で、人はいつもより若干少ないようだった。けれど、隣の人と肩が触れるくらいには混んでいる。
「あんまり声出すと見られちゃう」
「あ……っあ……」
スーツに包まれた尻肉を鷲掴みにすると、伊津の声が上擦る。昨日の夜から一度もトイレに行けていない伊津は、膀胱に溜め込んだ尿意が爆発しそうになっていた。そのせいで身体は敏感で、衣服の衣摺れすら快楽になっているのだろう。
「は……しっこもれ……る……」
顔を赤くして耳元に呟いた。熱を帯びた吐息が擽ったい。
「漏らしちゃいなよ」
「んん……」
俺は尻の割れ目から指をなぞり、戸渡のあたりを指で擦る。
「オムツ穿いてるんだから、気にしないで漏らしちゃいなよ」
「ふっ……あ……あ……」
ギュッと金タマを握ってやれば、伊津の身体が大きく跳ねて、俺の胸に寄りかかった。動揺と困惑を映す瞳が、快楽に負ける瞬間を見た。
「んっ……」
じょろ、じょろじょろ……。
電車の音にかき消され、伊津がオムツに放尿する音は他には聞こえていないようだった。俺は手のひらを宛行い、オムツにおしっこがぶつかる小さな振動を感じた。その揺れで興奮してスーツの下でいきり立つちんこを伊津の腰に押し付ける。
「人前でおしっこするの気に入った?気持ちよさそうだね」
「……っばか」
最後にぶるっと身体を震わせる、伊津の耳にキスをした。