1着衣失禁

 引きこもりニートくんの柿狗(かきく)くんがあまりにもグズでバカでどうしようもない奴で可愛いから、差し入れのジュースに利尿剤を混ぜてあげて、パソコンの前の椅子にガムテープで雁字搦めに縛り付けてあげた。
 もちろん膝で曲げた脚を、太ももと足首で纏めて縛り、素敵なM字開脚になるよう固定してあげたし、衣服着用のまま漏らしてもわかりやすいよう、グレーのスウェットを履かせている。
 口にはさっきまで僕がはいていたパンツを入れて上からガムテープで封印している。布が気持ち悪いからか、さっきからえづきっぱなし。
 可哀想なのが可愛いので、ガムテープの上からキスしてあげた。あとで、鼻を塞いで酸欠になるまで、深く口付けてあげるよ。
「じゃあこれから柿狗くんのお漏らし実況始めまーす。5分前に利尿剤入りのオレンジジュースを飲ませてあげましたよー。今から何分でお漏らししちゃうかな?みんな予想してねー」
 動画サイトの生放送機能を使い、視聴者からのコメントを煽る。画面の向こうの視聴者は、映し出されたガムテープでぐるぐるの柿狗くんの姿に興奮しているようだ。
 柿狗くんのだらしないお○んちんが何分で音を上げるのか、次々とコメントがされていく。1分、2分、今でしょ、なんてコメントまで。
 あらかた出終わってから、予想タイムを締め切る。最長30分との予想も出たが、さすがにそこまでは我慢できないだろうな。
 僕が柿狗くんの家に遊びに来てかれこれ5時間、柿狗くんはトイレに行ってないからね。利尿剤がなくても、だいぶトイレは近いはずだよ。
「ほーら、柿狗くん。どれくらい我慢できるかな?」
 生放送の画面には柿狗くんしか映らない角度にしてある。僕は手と声だけの出演だ。
 柿狗くんも衣服は着用していたが、普通に顔出ししているし、着衣失禁を知らない人に見られるんだから可哀想だよね。興奮してきちゃったな。
「んっんん、んんん」
 割りと早い段階で限界がおとずれたらしい。柿狗くんは不自由な口から呻き声を上げて、僕に何かを訴える。
「あれあれ、まだ5分も経ってないけど、もうおしっこお漏らししちゃうのかな?」
 わざと恥ずかしがるような言葉を選んで柿狗くんを煽る。画面にも、悶える柿狗くん可愛いだとか、早くおもらししろとか、そんなコメントがいっぱいだった。
「そうだなあ、あんまり早くおもらししちゃってもあれだから、10分以内にお漏らししたら、罰ゲームにしよっか」
「ん、んんん、ん」
 柿狗くんは、後だしの提案に頭を振って拒否した。動いたら余計辛いのに、自らを追い詰める柿狗くん、マジどM。
「じゃあ、10分以内にお漏らししたら、尿道カテーテル突っ込んで直接おしっこ飲むの。次回の生放送はそれでスタート。自分のおしっこを膀胱からカテーテルで直飲みなんて、憐れすぎて可愛いと思うよ」
 僕が言うと、視聴者がマジ鬼畜とかコメントした。でも賛同者多数のようで、早く漏らせとのコメントが増える。
 既に限界の柿狗くんは、鼻息を荒くして体をぎゅっと縮こまらせた。多分無理やり体を起こさせただけで漏らせるくらいに限界だと思う。
「可愛いなあ、柿狗くん。どんなに我慢したって、いつか柿狗くんがお漏らししたら、ネットで全世界に配信されちゃうのにね。何年も後まで、知らない人がお漏らしする柿狗くんをおかずにお○んちん扱くんだよ。今見ている視聴者の人も、柿狗くんがおしっこ堪えてる顔を見ながら、自分のお○んちん扱いてるんだ。そう思うと、すごいよね」
 僕が感慨深く言うと、コメントにはなぜわかったし、4545……他にも下品な言葉が並べられていた。
 柿狗くんはあまり目がよくないから、コメントは見えてないよね。今度生放送する時は読み上げソフトを使ってコメントを読み上げるようにしよう。
「お、すごいね柿狗くん。あと1分したら、10分になるよ。そうしたら罰ゲームなしでお漏らしできるね。自分のおしっこなんて飲みたくないもんね。ほら、10、9、8、7」
 僕がカウントダウンすると、柿狗くんは半ベソをかきながら尿意を堪えた。頭を前に後ろに揺すって、気を紛らわそうと必死だ。
「3、2、1、ゼロ。よく頑張ったね」
 しょあ、しょあしょあしょあ……。
 僕のカウントダウンを合図に、柿狗くんはお漏らしを始めた。止めどない量のおしっこは柿狗くんのスウェットを即座にびしょ濡れにし、それでも止まらず床に水たまりを作っていく。
 そんな柿狗くんを見て、僕はほくそ笑むしかない。
「ああ、どうしよう柿狗くん。僕、カウントダウンを早くしちゃったみたい。まだ1分残ってたんだ」
 しょ……しょろしょろしょろ。
 柿狗くんの動揺を示すように一瞬放尿が止まったが、諦めたように再開する。
「それじゃあ今日はこの辺で、次回は柿狗くんのおしっこが膀胱いっぱいに溜まった頃にお会いしましょう」
 泣きながら放尿を止められない柿狗くんをバックに、生放送を終えた。タイムシフト録画しておかなきゃなあ。

終わり