死にたい。


と思った。
もし思っただけで死ねたら楽なのに。
なんて思ってるあたり、俺はもう末期なんだよ。


ｹﾂの穴が痛い。
顎が痛い。
関節が痛い。
それに、心が少し。
涙はとっくに枯れている。
あ、泣きすぎて頭も痛い。
ぼーっとする。
楽しいのか。
そうだよな、楽しいからするんだよな。
俺は楽しくなんか、ﾅｲよ。

どうしてこんな目に合うのか？
ｱｲﾂらにとっては、そこを歩く蟻を踏むように、雑草をなんの気なしに手折るように、意味も理由もないんだ。
こんなことされていい理由なんて、どこにもないけど。

死にたいと思うのは、もう常にだった。
いつからだったかは、全く思い出せない。
あぁ、死にたい。
思うだけで、自殺とかはしない。
そんな勇気も根性も、執着心もない。
あわよくば、とかその程度。


死にたい。



暗い部屋で、ぼんやりと思った。
病は気から
そんな言葉があった。
病気の人が、そうじゃない、と思うだけで病気が治ってしまう、とかいう、あれ。
思い込み。
勘違いの延長。


逆も有なんじゃないか。
有だろ、そうだよ。
有だよ。


俺は今日から思う。

｢俺の命はあと一月
俺は病気で死ぬ｣



頼んでも望んでもいない奴らからの大量のﾒｰﾙや着信を受ける、苦労している俺の携帯のｽｹｼﾞｭｰﾙに、
3月31日
俺の命日
と書いてやった。

ああ、俺、死ねるんだ！