2015/5/4

 排泄管理は巣是がしているため、曽達は尿意を感じると巣是に悟られまいとした。どちらにしろ、トイレに行くことは叶わない。
 曽達がソワソワと目に見えて尿意を堪える頃、巣是が声をかける。
「そこですれば?」
 そんなばかな、曽達は目を見開く。
「だって……」
 ここはファミレスで、周りには客がいる。そんな平然と漏らすほど、曽達は開き直れない。
 ばしゃっ。
「っ……」
 コップ一杯の水を頭にかけられ、曽達は身体を強張らせる。
「ほら、濡らしてやったから、しろよ」
 とても失禁を隠すには少ない水の滴り。
 曽達はパンツがぐっしょりと重たくなるのを感じ、涙を落とした。

終わり