床一面に敷かれたブルーシートの上に、全裸で立つ曽達。足は肩幅に広げ、手は後ろで縛られている。
そんな曽達を真正面のソファに座り、芸術品を鑑賞するように眺める巣是。曽達が顔を逸らそうと、もじもじ恥ずかしがろうと特に何も言わず、ただ静かに見つめている。
そこに立ってろ、どうしたら終わるかはお前で考えろ。
そう言われて、馬鹿みたいに従順に棒立ちしている曽達。でもそろそろ気付く筈だ。巣是がなにを望んでいるのか。どうしたらこの鑑賞時間が終わるのか。
「お前が望むなら、何時間でも見ててやるよ」
肘をつき、口元を歪ませて言う巣是に、曽達は胸の高鳴りを覚えた。
ずっと、このまま自分を見ていて欲しい。でももう、堪えきれないほどの尿意が差し迫っていた。苦しくてたまらない。
巣是と視線が合わさる。目を細めて、期待の顔をしている。
「っ……」
そんな顔されたら、たまらない…。
じょろろろろ……。シートに尿が叩きつけられる音が響く。口惜しさと、どうしようもない快感を覚えた。
終わり