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 目覚めると入くんは僕の腕の中にいた。昨夜着せたバスローブは、胸も足も肌蹴ている。
 高校生男子にしか過ぎない彼に、どうしてか僕は色気というものを感じた。それほどまでに彼に夢中だった。
 僕はまだ目覚めない入くんの鎖骨にキスをする。そこからゆっくり下へ、ヘソに舌を差し込む。
「んん……」
 入くんが声を零すが目覚める気配はない。彼の柔らかい乳首を指の腹で潰しながら、へそを執拗に責めた。
「んっあ、あ、せんせ……なにしてんの」
 ようやく目覚めた入くんが僕の頭を撫でる。未だ両手は手枷で拘束してあり、擦れて肌が赤くなっていた。
「んん……なんかおしっこ出そう」
 ヘソへの刺激か、夜のうちに溜まった尿が限界なのか、入くんは内股を擦り合わせた。バスローブのかろうじてひっかかっているような紐を外すと緩く勃起した入くんのペニスが露わになる。
「勃起してるけど、おしっこが出そうなの?」
「は、あ……ん、先触ると、やばい……」
 入くんのペニスを手のひらにのせ、指で亀頭を軽く触れると入くんは身体をビクビクと震わせる。
「入くん」
 僕は仰向けに寝転がり、入くんに腹を跨ぐよう上に乗らせる。剥き出しのペニスが僕のへそをくすぐった。
「出して」
「んっんんっふ、あひっ、まっ、て、せんせ……っあ、ああ……」
 尿道口を指の腹でぐりぐりと抉ると、入くんは途切れ途切れにおしっこをし出した。しょろしょろと、溜め込まれた汚水が僕の腹とベッドを汚していく。
「はあ……はあ……はあ……」
 ずいぶん気持ちよさそうな声を漏らした。そんな入くんを僕の上からどかせる。僕は下着から自分のペニスを取り出した。
「入くんがあまりに気持ちよさそうだから、僕も催したよ」
 入くんはまじまじと僕のペニスを見つめる。見られながらするのは確かに恥ずかしくて、少し気持ち良い。
 角度を調節しながら僕も僕の腹におしっこをした。入くんのおしっこと混ざって、ベッドを濡らす。
「入くん、汚れたから、綺麗にして」
「っ……」
 入くんは顔を歪めた。舐めるのはさすがに抵抗があるようだ。それでも僕は入くんの後頭部を押して僕の腹を舐めさせる。
 嗚咽を漏らし、目から生理的な涙を流し、顔を擦り付ける様は愛おしい。
 愛するものを汚すことに、どうしてこうも人は歓びを感じるのだろう。

「今度はなに……?」
 ペットボトルの水で散々うがいを繰り返した入くんは疲れた顔で言った。
「尿道カテーテル。乱暴に扱うと尿道が傷付いて痛い思いをするから」
 椅子に座らせた入くんの、萎えたペニスを掴む。ローションに塗(まみ)れたカテーテルを先端からそっと差し込む。
「うっ……んん、なんか変……」
「前に入れたブジーの方がいい?」
「は……?わかんね……う、わ、あ、」
 カテーテルは膀胱まで達すると、膀胱に残っていたおしっこを排出させた。意思に反して垂れ流されるおしっこに、入くんは恥ずかしそうにする。
「いつもおしっこ漏らしてるのに恥ずかしいんだね」
「それは先生が……」
 赤い頬を撫でると、諦めたように口を噤んだ。
「全部出たみたいだね」
 カテーテルからの排出が終わる。少しホッとした顔の入くんの目の前に、ソレを出すと目を見開いた。
「これから、入くんの空っぽの膀胱にミルクを注ぐから」
 注入器にミルクをなみなみ注いで、カテーテルの先端にはめる。
「は……」
 視線が揺らいで、理解できない入くんは言葉さえ見つからないようだった。
 僕は気にせずミルクを注ぎ込む。最初は平気でも、後から後から辛くなる遊びが始まった。


「はあぁああ、あーー……はあ、はああ、」
 口から息を吐き、腹を出して苦しさから逃れようと入くんはもがいた。膀胱にたっぷり注いだミルクで、下腹がぽこんと膨れている。
 カテーテルは既に抜き去り、代わりに尿道バイブを押し込んだ。バイブはゆるやかな凹凸があり、少し上下に擦っただけで入くんはミルクと嬌声を零した。
「せっかくだから外に出ようか。口は塞がせてもらうけど」
「ん、んん……」
 太い木の枝のような猿轡を噛ませ、紐で固定する。入くんを立たせると強い尿意で膝が震えていた。
 そんな彼を後ろから押して、ベランダまで歩かせる。よたよたと遅い歩みは彼の尿意による苦しみを冗長させるだけだ。
「悪くない眺めでしょう」
 10階建ての7階に位置するマンションの一室。それが僕の家だった。近隣は一軒家や公園のある住宅街で、遠くには雄大な山々を臨むことができる。
「ほら、あそこに学校があって」
 僕が指さした先を入くんの目が追いかける。それから視線が動くのを見ながら、もう一箇所を指差す。
「あれが入くんの家」
 僕の説明は終わらない。
「入くんがよく行くゲームセンター。悪いお友達とよくつるんでるコンビニ。洋服はあそこで買ってるでしょう?あのお店のクレープ食べてるところよく見るけど、甘いの好きなのかな」
 入くんの息が荒くなる。怯えた目が僕を見つめた。
「入くんのこと、全部見えるから、この家を買ったんだ」
 高層で、強い風が僕たちに吹き付ける。

「ちょっと待っててね」
 入くんの両手を手すりの上のところに、右足を手すりの下のところにそれぞれ手錠で拘束しておく。
 それから室内に戻り、温めておいたお酢を注入器に注いだ。普通の何十倍にも薄めてあるけれど、それで十分だった。
「お待たせ、寒くない?」
 バスローブがはためいている。入くんは外を見つめて、いったいなにを思っていたんだろう。
「我慢は出来ないだろうから」
 バスローブをたくし上げ、剥き出しになった尻に左手で触れる。尻肉を割り、綺麗な穴に注入器の先端をあてがう。
 入くんは不安そうに僕を見つめた。
 お酢を穴に注いだら、入くんのペニスを塞ぐバイブも抜き去り、少し後ろにさがった。
 傍に用意していたビデオで録画を開始すると、即座にショーが始まる。
「んむぐ、ぐっぐくぐ」
 入くんは手すりにしがみついて、膝から崩れ落ちそうなのを必死に堪えていた。はためくバスローブから覗く、お尻の筋肉がびくびくと動いている。
 ぶしゃあっ。
 10秒、20秒と持たなかっただろう。酢による浣腸は強い刺激によって、慣れた人でもすぐに出してしまうと言う。
 猿轡がなければ泣き叫んでいたに違いない。くぐもった喘ぎが微かに聞こえた。
 入くんは尻を突き出し排泄しながら、ペニスから白いおしっこを噴出させた。それは手すりの隙間から下へ落ちていく。
 ようやくどちらも終わった頃には、ベランダに汚物が撒き散らされ酢の酸っぱい臭いの強い、酷い悪臭が漂っていた。
「自分の家や、学校を見ながら、どんな事を思った?色々考えながらうんちもおしっこも垂れ流して、気持ちよかったかい」
 手すりに身体を預けて、疲れ果てた顔の入くんにそう聞いた。答えは落ちる涙の雫だった。