「ダメだよ伊津、おしっこ漏らしたら」
「んんーーっくっあーーっはあっはあっああああっひっはあはあっああっあーーーー」
　尿道バイブを深く突き刺し、グリグリと前立腺を刺激するとひときわ甲高く鳴く。
　ベッドの上で正座させ、向かい合っていたけれど、伊津の上半身は前屈みになり、俺の肩にかろうじて縋り付く。
「ちんこの穴気持ちいいね」
「ああああっんーーっく、はあはあはあっあーーっ」
　バイブを途中まで引き抜き、また奥へ刺すと涙をこぼしてよがった。
「ケツにもバイブ刺して前立腺サンドしような」
「ああ……だめ……こわれる……こわれるっ」
　背骨を辿り、双丘の割れ目をなぞる。よだれと涙で塗れた顔が、救いを求めるように俺を見上げた。
「でも、壊れたいんだろ」
「はっあ……」
　ぬぷりと中指を突き立て、なにか言いたげな口を塞いだ。浅いところで抜き差しするのに合わせて、歯列をなぞり舌をねじ込んだ。柔らかくて熱い肉が絡みつく。
「んっんんふ、んはっ」
　穴を開くようにしながら中指を引き抜き、伊津を仰向けに寝かせた。立てた膝を割り、収縮を繰り返しているそこにバイブをあてがう。
「はっあ、まって、まって」
「いいよ、心の準備が出来たら言って」
「な……」
　きっと休む間も無く無理矢理に突っ込まれるのを期待していただろうに、俺が素直に従うから、伊津は目を見開いた。
　今更になって、じゃあ挿れてくれ、なんて言えないようだ。唇を噛み締めて、羞恥と快楽を天秤にかけている。
　俺はそれを楽しむように、バイブをぬるぬる動かして伊津を煽った。先端を窪みが欲しそうに食いつくのを、捻ってグリグリと押し付ける。
「ひ……あ……っん、んっ」
　行き場のない手を握って、もどかしそうにこちらを見ている。それが楽しくて、俺はバイブを穴から少し引いた。
「あっ」
　名残惜しそうに吐息を零して、穴から糸が引いて、収縮しようとする穴に、バイブを思い切り突き立てる。
「ひっいあっっ」
　衝撃とも言える強い快感に仰け反った伊津は、ビクビクと射精出来ないで果てた。そこから間髪入れずに前後のバイブを抜き差しすると、狂ったようによがりだす。
「はあああっイっちゃ……っあああっだめっあああっ……ひっあああ」
　それから声も上げられなくなるまでなってから、尿道のバイブをゆっくり引き抜くと、溜まりに溜まった精液がどぷどぷと溢れ出し、後を追って尿が垂れ流される。
　意識を飛ばして伸びている伊津の顔に、俺の汚濁が飛んだ。