白じゃ味気ないからと選んだ赤の紐が、部屋を真二つに割るように天井から垂れ下がる。赤だとSMっぽさが上がるね。
ちょっとやそっとじゃ抜けないように、かつ僕が使いたい時だけに使えるように取り外しも可能にしてある。
柿狗くんに限ってあり得ないけれど、万が一首を吊られでもしたら僕も隣に並んで首を吊るしかないからね。
「こんばんはー、少し日が空いてしまいましたね。今日は柿狗くんに耐久ゲームに挑戦してもらうよー」
いつも通りの予告なし生放送。聞きつけた視聴者が着々と増えていく。
コメントには待ってました、この紐は一体?柿狗くん可愛い、なんてのが主だった。
「この紐は僕が用意しました。天井から垂れ下がってて、長さはこのくらいです」
僕はカメラに映るより下側にいて、画面から見切れている紐の先を持ち上げて映した。柿狗くんは後ろ手にガムテープで縛られ、既に疲れた顔をしている。
「お気づきだと思いますが、今日は柿狗くんは立ったままです。そして画面の外、この下はノーパンなんですよー」
画面の中央、紐の奥側に立つ柿狗くんのお○んちんが画面外に見切れるようカメラをセットしてある。
もちろん、勃起した時の勃ち上がりの高さも考慮してある。見えそうで見えない感じがいいよね。
「さて、この紐の先にはこちらを括り付けたいと思います」
じゃん、と取り出したのは細身のシリコンでできた長い棒。いつぞやに使った黒の尿道用バイブだ。
「柿狗くん、動かないでね」
僕は柿狗くんのお○んちんにローションを塗りたくり、その先端に尿道用バイブの先をあてがう。
いつもと違い立っているから、柿狗くんが腰を引くと簡単に逃げられてしまう。
僕はちょっときつめに柿狗くんのお○んちんを握った。柿狗くんがひっ、と息を吸った。
「入れるからねー」
「あ、ああ、あ、」
サイズぴったりの尿道バイブは柿狗くんの尿道を擦りながら入っていく。
バイブの感覚をしっかり味わって欲しいから、痛みや感覚を麻痺させる麻酔であるキシロカインの入ったゼリーは使えない。
柿狗くんは開いた口を閉じることもできず、引けている腰を無理やりお○んちんを掴まれ立たされている。
違和感と圧迫感と、入った部分から熱く焼けて裂けてしまうような強い刺激に、柿狗くんは眉間にしわを寄せた。
苦痛に耐える顔って、なんでこんなにもそそるんだろうね。
「よし、いったね。前立腺調教はお尻と一緒に進めたいので、ちょっと浅めのところで止めてるよ」
計画的だ、先まで考えてる、感心するコメントがきて少し嬉しい。
尿道の奥には、周りを前立腺が取り囲む部分がある。
前立腺は直腸からも刺激できるんだけど、尿道の中から刺激してあげた方がより気持ちいい、みたいなことをネットで見た。
そのうちお尻の拡張が済んだら直腸からと尿道から前立腺を挟んでごりごりしてあげたいと思っているから、その日まではお預けだ。
当の柿狗くんは前立腺をよくわかっていないし、準備から疲労困憊に近い状態になっていて今にも崩れ落ちそう。
「耐久ゲームのルールは一つ。10分間、立っていてもらいます。今からカメラを、足元が映るように変えるので、もしも柿狗くんがしゃがんだりしたら、柿狗くんのお○んちんが公開されます。もちろん10分耐えられなければ、罰ゲームだよ」
柿狗くんは聞いているのかいないのか、小さく喘ぎながら虚ろな目で僕を見た。
視聴者も、柿狗くんがもう崩れ落ちそうな事に気付いている。
「じゃあアングル変えますね」
僕は一旦カメラを手で隠し、足元を映すようにする。
今画面に出ているのは、柿狗くんの生足だ。
「じゃあ柿狗くん、頑張ってね」
カチン。
ぶぶぶぶぶ。
「うあああああ」
スイッチが入った瞬間身体が弾けるように震えて、無防備な喉をさらけ出した。
膝はがくがくと震え、尿意を我慢する子供のように股を擦りあわせている。
「もう辛そうだね。視聴者さんも予想タイム書いておいてくださいね」
僕が言うと次々に数字がコメントされた。何秒後、というコメントが流れる間に、その秒数は過ぎて行く。
「ああああっあああっあっあっあっ」
喘ぎ声ではなかった。もう、開いた口から音が勝手に出ているだけ。
腰を振って、決して逃れられない快感に涙を流している。
後ろ手に縛ったのは辛いようで、前のめりになりすぎると紐が身体に触れて、尿道を微妙に刺激しているらしい。
柿狗くんの腰が少し下がると、尿道バイブが少し抜ける。そんな些細な刺激も今の柿狗くんには辛いだけだ。
もしもバイブが抜けてしまえば、その快感に柿狗くんは崩れ落ちてしまうもの。
「ほら、柿狗くんあと5分だよ、頑張って」
僕は声だけかけてあげる。
本当は今にも抜けそうな尿道バイブをもう一度深く突き刺してあげたいし、そのままぐりぐりと回してあげたい。
でも耐久ゲームだからね。手は出せない。ある意味僕にとっても耐久だった。 「ああああ、あ、っ……っ、ひぎっ」
空イきしてぐらっと足元がふらついた柿狗くんは、それでもなんとか踏ん張る。なかなか頑張るなあ。
でももう落ちるでしょう、尿道バイブも半分抜けた。
「あと3分」
僕が言うと、柿狗くんは泣きながら腰を振る。頭はくらくらで、時々白目を向きそうになっている。
腫れ上がったようなお○んちん。
僕は舌舐めずりした。
今にも崩れ落ちそうな柿狗くんと目が合う。
その縋るような目が、いつまで経っても変わらないその目が、僕は好きだ。
「ひっ……きっ……」
ぷしっ。
尿道とバイブの隙間から何かが吹き出す。
ああ、もう、早くイってしまいなよ。
「残り1分、頑張ってね」
「あぎいいいやだあああああがっあっあっ」
ラストスパート、バイブの振動を強めるとそこまでだった。
腕の使えない柿狗くんは身体を仰け反らせ、膝を曲げてブリッジみたいな形で後ろに落ちていく。
さすがに頭から落ちるのはまずいのでとっさに手を出した。けれどそれで十分だ。
尿道バイブは抜け、柿狗くんのお○んちんから白い液が吹き上がる。それも、長い間。
「みてください、綺麗じゃないですか?」
僕は柿狗くんの身体を支えながら視聴者に言った。
画面にはぎりぎりお○んちんは映っておらず、吹き出して落ちた白い液体だけが画面を汚す。
「これ、精液なんですよ。でも、膀胱から排出されているんです。おしっこみたいに、精液を漏らしてるんですよ、凄くないですか?」
目の前のシャワーに、思わず興奮してしまった。徐々に弱くなるおしっこ精子が名残惜しい。
柿狗くんは長い放出に、意識を飛ばしている。
「以前、精液を溜めていたの覚えていますか?今日は膀胱空っぽに、陰嚢で作られる精子も絞り出して、膀胱に溜めた精液を入れたあげたんです。おしっこ精子、気持ちよかったみたい」
柿狗くんの腰から下半身にタオルケットを被せ、精子の撒き散らされた床に寝かせてあげる。
うつ伏せに床舐め状態の柿狗くんは、ふうふうと空気を貪るのに必死だ。
「まあ、あらかじめ言っておかなきゃわからないことなので、僕だけが得するプレイだったんですけど」
僕が言うと、コメントは、いやすごかった、もう一回みたい、柿狗くんは間違いなくおしっこ精子で擬似射精してた、とわかってくれる人も多数いたみたい。
「またやってあげたいんですけど、なかなか溜めるの大変で……実は僕の精液も足してあったんです。精子と精子でも赤ちゃんできればいいのに……」
そしたら柿狗くんは膀胱で、僕と柿狗くんの赤ちゃんを孕むんだ。でも尿道を赤ちゃんが通ったら痛くて間違いなく死んでしまうよ。
そんな不毛な妄想して、柿狗くんが愛おしくなる。
「あっと、そろそろ時間ですね。それでは、次回は柿狗くんに罰ゲームです。罰ゲームは久しぶりですね。それではまたお会いしましょう」
生放送を終わらせて、床で寝息を立てている柿狗くん。顔に精液つけたまま、ぐっすり眠っているようだ。
潰れた蛙のような姿で力なく下半身を投げ出した柿狗くんの髪を撫でる。
僕が身体を支えてあげたから、柿狗くんのお○んちんはまだ僕だけしか見ていないよ。
よかったね、柿狗くん。
終わり