23風邪

 次の生放送には、お尻にローターぐらい入れてあげたいなあ、なんて思いつつ柿狗君の部屋の扉を開こうとして、中で何かがつかえて開かない。
 また機器類落とされちゃったかな?
 買い換えるのはいいんだけど、設定とかし直しだからなかなか手間なんだよね。
 しかし、ちょっと開いた隙間から見えるパソコンはいつものように鎮座していて問題ない。
 あれ、どういうこと?
 無理やり押してもう少し開いた中に見えたものに、僕はびっくりした。
「っわ、柿狗くん、大丈夫?ドア開かないから、ちょっと動けないかな」
 扉につかえていたのは柿狗くんだった。床に寝そべり、ぐったりしている。
 あんまり無理して押しても、柿狗くんの身体を痛めそうでできない。
 僕が声をかけると、頭が朦朧としているのか呻きながらなんとか後ろに下がる。
 柿狗くんに当たらないように僕が通る分だけ扉を開き、柿狗くんの元へ。
 うつ伏せでぐったりしている柿狗くんの身体を起こそうと手を当てると、すごい熱だった。
「あらら、風邪引いちゃったかな?辛かったね、柿狗くん」
 力が抜けた柿狗くんを起こすのは一苦労で、正面から抱き上げるみたいにして、僕の身体に凭れさせる。
 肩に乗せた柿狗くんの頭は不安定に揺れ、苦しそうな息が聞こえた。
「う、あ、ああ、や、あああ」
 急に声を上げた柿狗くんは僕の服にしがみつき、涙をぽろぽろとこぼし始めた。
 どうしたんだろう、なんて思う間に、まずは異臭に気付いた。
 追って耳に入る音。
 ぶりゅ、ぶりゅぶりゅ、ぶしゅっ。
 しょろぉおーーー。
「あううう……ひっ……ひぐ……うえ、……あああ、うあああーー」
「ああー、大丈夫だよ柿狗くん、具合悪かったんだもんね。僕がきれいきれいしてあげるからねー、泣かないでー」
 どうやらうんちもおしっこも、漏らしてしまったみたいだ。
 そもそもこんな床に寝転がっていたのは、トイレに行こうとして途中で力尽きたからだろう。
 おしっこで濡れているのはもちろん、水っぽい下痢をしているのか、茶色い汚水でスウェットの後ろ側も濡れていた。
 普段から漏らしたりさせてるわけだけど、体調が悪いとは言え本当に漏らしてしまったわけだからね。
 僕としては仕方ない事だしなんとも思わないけれど、柿狗くんは相当ショックだったみたい。
 赤ちゃんみたいに泣き出した柿狗くんは、なかなか泣き止まないで僕の肩を濡らした。
 僕の服を掴んでしがみつく柿狗くんが愛おしすぎるよ。
 そのまま動くこともできずに、僕は柿狗くんの背中をぽんぽんと優しく叩いて、落ち着くまで待つことにする。
 昨日は下半身丸出しでしばらくいたわけだしねー。お腹冷えちゃって風邪もひいて、辛いみたいだなあ。
「ふえ……えっ……ひくっ……うっ……えぅ……」
 しばらくすると落ち着いてきたのか、泣き声がおさまって、それでもしゃくり上げていた。
 きっと柿狗くんの顔はぐしゃぐしゃに濡れていて鼻水も垂れ流しているだろうけど、肩にしがみついてて見れないなあ。
「柿狗くん、一回お風呂場行こう。あったかーいお湯できれいきれいしようね」
「う……」
 泣いて疲れたのか、眠たげな返事が返ってくる。
 僕より軽いとは言え、体格差のあまりない柿狗くんを抱っこするのはなかなか大変なんだよね。ましてや、眠ったり意識を飛ばしたりして完全に力の抜けた体はすごく重い。
 漫画みたいに軽々持ち上げられたらいいんだけどな。
 僕は柿狗くんの足を僕の腰に回させて、太ももを抑えて立ち上がる。
「ううう」
「お尻気持ち悪いねー、すぐ洗ってあげるからちょっと我慢だよー」
 コアラの子供みたいにがっちりしがみついて離れない柿狗くんに萌えながら、急ぎ足でお風呂場へ。
 身体を洗う方の真ん中に寝かせてあげる。
 僕の服のお腹の部分も汚れてたけれど、柿狗くんのお漏らし汚れなら大歓迎だよ。
 一応ズボンを脱ぎ、パンツとシャツ姿で濡れてもいい格好になっておこう。
「よーし、シャワーしてあげるからスウェットとパンツ脱ごうね。自分で脱げるかな?」
「んー」
 柿狗くんはスウェットのゴムに手をかけたけれど、脱ぐほどの元気はないみたい。
 僕は端っこでシャワーの温度を調節しながら、柿狗くんのスウェットとパンツを脱がせてあげる。
 僕は柿狗くんの足元に正座し、オムツをつける赤ちゃんみたいに、柿狗くんの足を上げさせて汚れたところを見てあげる。
 柿狗くんも赤ちゃん返りしているみたいで、指を咥えて眠そうにしていた。
 下痢うんちはお尻の穴付近と、パンツの中で広がったのか腰の方まで伸びていた。おちん○んの裏にもうんちがついてしまっている。
「じゃあシャワーするからね。うんちとおしっこ、残ってたらしていいからね」
 自分の手にかけて熱くないか確かめながら、柿狗くんのおちん○ん目がけてシャワーをかける。
 そんなに強くない湯量でお湯をかけながらおちん○んを洗うように揉んであげると、柿狗くんは気持ち良さそうにんー、んー、と声を上げた。
 そのままお湯をお尻の方に向ける。汚れたところを指で擦り、きれいにしてあげる。
 お尻の穴に指の腹を当てて、緩く擦り付けると柿狗くんはぶるっと身体を震わせる。
 そのままおしっこを垂れ流して、気持ち良さそう。
 水の力で指、お尻に入らないかなあ。
 お尻の割れ目をなぞり、穴の淵をくるくる撫でてあげると、気持ち良さそうにしている。
「石鹸つけるよー」
 手に液体石鹸をつけてよく泡立て、お尻からおちん○んまでをマッサージするように両手で撫でた。特にお尻を揉んであげると気持ち良さそう。
 お尻の穴の淵に両手の親指を置き、緩く開いたり閉じたりさせる。くぱっ、くぱっ、ぱくぱくする穴が可愛い。
「ん、うんち」
 お尻を刺激されたからか、また便意を催したみたい。
「うん、いいよー」
 僕が言うまでもなく、むにむにと緩めのうんちが垂れ流される。
 石鹸をまとって、ぼたっぼたっと落ちていくうんちを、なんとなくまじまじと見てしまった。
「お尻きれいにするからねー」
 うんちをした直後で、まだくぱくぱしている穴に石鹸ぬれの人差し指を差し込んだ。
 うんちをした後だからか、石鹸で滑りがいいからか、第一関節は楽に入る。中でくりくりと動かすと、眉間にしわを寄せた柿狗くんが呻く。
「痛くない?気持ち悪い?」
 僕が聞くと、どちらとも取れないような声でんー、と呻く。痛くはないけど、違和感があるのかな。
 僕も自分でやったとき、なんか変な感じだったもの。お尻にうんちがずっと挟まってる感じ?
 でもいつか柿狗くんが、お尻の穴が気持ちよくてたまらないぐらい好きにさせてあげたいな。
 軽く抜き差しすると、柿狗くんの足がもじもじと動いた。
 抜く時って、わりかし気持ちいいというか、うんちをするのに似ているから気になるんだよねー。
「よし、こんなもんで平気かな。泡泡流すよー」
 名残惜しさを感じながら指を抜き、シャワーをかけてあげる。
「上の方も汗、流しちゃおうか。お着替えするし、脱ごうね」
 上に着ていたパーカーをまくってあげると、もぞもぞ脱いで全裸になる。
 そういえば柿狗くんの乳首には全然触ったことなかったなあ。淡いピンクの乳首にシャワーを当てながら、いつか生放送で乳首責めもしてあげよう、と心に決めた。
 起き上がらせて背中、お尻にもシャワーをかけ、きれいになった柿狗くん。
 立ち上がる元気も、そもそもその気もないのか、くたっとしている柿狗くんの脇に手を入れ抱っこしてあげる。
 僕の服はついに全身濡れてしまった。柿狗くんの服、なにか借りていこうかな。
 タオルでざっと拭き、僕もシャツだけ脱いで脱衣籠へ。
 柿狗くんをお姫様だっこして全裸とパン一の二人は部屋へと戻る。
 柿狗くんのお着替えを済ませ、僕も適当な服を借りて着替える。
 柿狗くんがいつもはいてるパンツを今僕がはいてると思うと、ついつい興奮しちゃうよね。
 だってパンツの布を通じて柿狗くんのおちん○んと僕のおちん○んが擦れてるんだよ。
 間接兜合わせじゃない。
「今日はもう寝ようね、柿狗くん」
 ベッドに寝かせてあげると、柿狗くんの手が僕の着ているシャツの裾を掴んだ。
「どうしたの?」
 僕が聞くと、意識がほとんど眠っている柿狗くんは僕の腰に腕を回した。
 ああ、そうだよね、病気のときって人恋しくなるものね。
「じゃあ僕も一緒に寝ようかな」
 僕がもぞもぞお布団に入ると、柿狗くんがしがみつくように抱きついてきた。うわあ、可愛いなあ。
 枕の少し下にずれているので腕枕してあげると、ちょうどいいポジションに頭をグリグリする柿狗くん。
 ついでに僕の胸に額をぐりぐりする柿狗くん。の頭に僕は顔をぐりぐりして柿狗くんを満喫する。
 不謹慎だけど、病気で甘えん坊になっている柿狗くんが可愛くて仕方ない。
 いつでも病気になってくれていいな、なんて思いながら、僕たちは眠りに就いた。


終わり