33ローター

「前回はご心配おかけしました。柿狗くんはもう元気だよー。今日はこんな格好で失礼します。ちなみに僕は下だよ」
 ベッドの横側に座った状態から寝そべり、腰辺りに柿狗くんを跨らせ、そのまま僕の上に寝てもらう形の生放送。
 画面にはベッドの上で重なる僕と柿狗くんの、脚側からの様子が見えている。
 手をひらひら振って、カメラにアピール。
 どんな状況?また鬼ピーがネコ?なんてコメントが来ているので、説明タイム。
「ありがたいことに4万hit、その記念をやる前に5万hitまでしました。本当にありがとうございます!そこで今日は併せて一問一答するよ。リクエストはなしでーす」
 5万hitおめでとう、と祝福されている。よかったね、柿狗くん。
 当の柿狗くんは僕の上で苦しそうに荒い息をしている。
「柿狗くんにはお水いっぱい飲んでもらったので、大分苦しいみたいだよ。大丈夫?」
と聴きながら、スウェットの上からお尻を揉んであげる。
 弾力のあるお尻を片方ずつ鷲掴み、外側に引っ張ったりぎゅっと押し込めたり、あーあ直で触りたいなあ。
「うう……ふ……」
「あ、そうそう柿狗くんのお○んちんの根元にはローターが付いてるよ。僕のお○んちんにも振動が来て、結構気持ちいいです」
「あああ……」
 お尻を押さえつけて、柿狗くんのお○んちんを僕のお○んちんに擦り付けさせた。
 2人の間でローターがぶるぶるして、そんなに強くない刺激だけどかなり興奮する。
「今日は罰ゲームなしだから、いつでもお漏らししていいからね」
 お尻を撫でながら言うと、目を潤ませながら僕を睨んでくる。そういうの、すごい扇情的。
 思わず舌舐めずりすると、俯いちゃった。
「コメントは手元の携帯で生放送見てるから、どんどんお願いしまーす」
 完全にパソコンに足向けてるし遠いし、コメントも聞き取りづらいからね。
 携帯から生放送を見ると、画質はイマイチだけどコメントはなんとか見れるかな。
「えーと……柿狗くんはなんでニートなの?それはお察しください。次、好きな食べ物。僕はお豆腐が好きだよ。柿狗くんは?」
「はあ……あ……ん……」
 おしっこが辛いのか、お○んちんローター責めが苦しいのか、はたまたその両方で、柿狗くんは喘ぐのに必死だ。
「柿狗くーん、喘ぎ声じゃわかんない。何が好き?」
 開いたお口に指を入れて、舌を指で挟むと、ヨダレをたらたら垂らしてあーあー言ってる。
 ふふ、可愛いなあ。
「よくハンバーグとかスパゲティ食べてるよね。そういうのが好き?」
 柿狗くんは指を咥えたまま頭をうんうん頷かせる。目をつぶって、お腹苦しそう。
「甘いものとかも好きだよね。子供舌っていうか。じゃあ次」
 指を抜いて、僕の口の中へ。唾液の間接キスになるよう、僕の指に僕の唾液をつけて、また柿狗くんのお口へ。
 この指しゃぶってくれないかなあ。柿狗くんはそんな余裕もなく喘いでいる。
「3Pしないんですか?しませーん。僕の柿狗くんは誰にも触らせないよ?柿狗くんをにゃんにゃん言わせていいのは僕だけです」
 コメントで、僕が柿狗くんベタ惚れー、なんて書かれている。
 当たり前じゃない、好きじゃなきゃこんなこと、しないのに。
「ん、んあ……」
 柿狗くんが何かを訴える目で僕のことを見た。ああ、そろそろおしっこ限界かな。
「柿狗くんおしっこ漏れちゃう?」
「はあ……あ、ああ……」
 こくこくと頭を振り、今にも漏らしてしまいそう。
「いいよ、おしっこして?僕の上で柿狗くんがおしっこ漏らすところ、見ててあげる」
 頬に手を当てて、限界のおしっこに目を濡らした柿狗くんの顔をじーっと見る。
 柿狗くんは眉をひそめて、それでも目を逸らすことが出来ず、僕を見つめ返した。
 柿狗くんがなにをする時も全部、僕のことだけを考えてくれたらいいのに。おしっこをする時だって僕の事を考えて欲しいから、柿狗くんがおしっこを漏らすのを優しく見守ってあげる。
「ほら、いっぱい我慢したおしっこしちゃおう?気持ちいいよ」
「は、あ、はあ……はあ……あっ……ああ……」
 目を細めて、快感に浸りながら柿狗くんはおしっこをした。
 おしっこは柿狗くんのスウェットとパンツを濡らし、僕のズボンとパンツを濡らし、布団まで汚していく。
 はあー、はあー、と息をしながら、柿狗くんは長い放尿を終える。
「全部出たかな?気持ちよかったねー」
 そういいながら、僕は柿狗くんのお尻を鷲掴み、腰を振り始める。
 布越しにお○んちんを擦り付けながらお尻のお肉を揉んだ。
「ついでだから、もっと気持ちいいことしよ?ほら柿狗くん、腰振って」
「んんん……んー……ああ……んあ……」
 お尻を押し上げるみたいにすると、柿狗くんはぎこちないながら腰を振って股間を擦り付け始める。
 カクカク動いて気持ち良さそうな顔してて、だらしない感じがすごく可愛い。
 動作はそんなに上手くないからイくほど気持ちいいってことはないけど、僕の上でやらしく踊ってくれるだけで興奮しちゃうよ。
「うんうん、いいよ、気持ちいい。柿狗くんは?気持ちいい?」
「んん、うー、んっ、あー、あー」
 発情期の犬みたい。
 お○んちんが気持ちよくて、擦り付けようと必死に腰を振っている。明日腰痛くしないかな?
 でもだいぶ気持ちいいみたいだね。盛り上がった股間が布越しでも熱を感じるくらいだ。
 柿狗くんこのままイけそうかな?
「柿狗くん、お口でちゃんと教えてよ。気持ちいい?」
「ん、んっ、きもち、気持ちいい、きもちいっ、あ、あっ、うーっっ……っ」
 よだれ撒き散らして髪振り乱して頭がくがくさせて、僕の上で痙攣して硬直した柿狗くん。
 はあはあ、整わない荒い呼吸を繰り返す柿狗くんは、目に涙を溜めて、気持ち良さに放心状態だ。
「上手にイけたね、柿狗くん」
 背中をぽんぽんと撫でると、弛緩した身体を僕に完全に預けて伸びてしまった。
 まだローターは動いているから、イったばかりのお○んちんが刺激されて苦しそうな呻き声を上げている。
 可哀想に。
「柿狗くんはイけたけど、僕はまだイけてないんだ。だから柿狗くんのお○んちん貸してよ、さっきみたいに僕のお○んちんとゴシゴシして、気持ち良くさせて?」
 柿狗くんの答えなんて待たずに、スウェットの中に手を入れて直接お尻のお肉を掴む。
 指が柔らかいお肉に食い込んで心地よい感触だった。
 手のひらから指先まで、順番に力を入れて揉みしだく。尻肉を割り開いて、両の人差し指を穴の淵にあてがう。
 ローションがないから入れることはしないけど、お尻の穴を刺激されて柿狗くんは小さく声を上げた。
「生放送もう終わっちゃうから最後の質問答えよっか。柿狗くん、おしっこと精子、どっちの方が気持ちいい?」
「ふ、う、う、」
 僕は膝を立てて、腰を上げるようにして股間を柿狗くんの股間に押し当てる。柿狗くんは与えられる刺激にただ喘いでいる。
「おしっこ?」
「う、う、う、」
「精子?」
「んん、う、あ、」
 全然答えてくれない。恥ずかしいから答えられないのかな。
「僕が見た感じだと、柿狗くんはおしっこする時の方が気持ち良さそうな顔するんですよね。でも恥ずかしくて言えないか、おしっこお漏らしするのが好きなんて」
「っ……う、っ……あ……」
 俯いちゃって顔は見えないけど、多分図星だよね。
 可愛い、おしっこ垂れ流しなんて恥ずかしいことが気持ちいいなんて、社会に出れないよね。
 お漏らしが当たり前になって、外に出てもお漏らししちゃって、それでも気持ち良くなっちゃったら、AVの世界の話だったら変態さんから犯されちゃうよ。
 だから柿狗くんはずっと、この狭い部屋で閉じこもっていればいいんだ。僕が全部、与えてあげるから。
「じゃあ今日はこの辺で。またお会いしましょう」
 生放送が終了した。
 僕は柿狗くんのお尻をしっかり握り、身体を起こして、今度は柿狗くんが下になるよう体位を動かした。ああ、まるでセックスしてるみたい。
 可愛い可愛い柿狗くんの口を、口で塞いで股間をこすり合わせる。布越しでもどかしいから、スウェットに突っ込んだままの手を動かして脱がせてあげた。
 パンツもお○んちんもびしょびしょ。
 片手で僕のお○んちんと柿狗くんのローター付きお○んちんを纏めて掴み、上下に擦る。
 柿狗くんの喘ぎ声が高くなっていく。あー、もう僕も限界。
 びゅるっ、びゅっ、びゅぴゅっ。
 二人分の精液が柿狗くんのお腹に吐き出される。
 僕の遺伝子と柿狗くんの遺伝子が混ざり合うことなく死んでいくのが少し寂しくなった。
「はあ……はあ……はあ……はあ……」
 短い間に2回もイったから、柿狗くん苦しそう。
「気持ち良かったね、柿狗くん。もう一回しよう?」
 柿狗くんの萎えたお○んちんと僕のまだ余力を残したお○んちんを纏めて掴むと、泣きそうな顔で無理と呟いた。
 その顔、今日一番そそるかも。
「うん、無理しよう」
 何か言いたげで、でも言葉に詰まる柿狗くんの口を、唇を重ねて塞いであげた。


終わり