4尿道バイブ

「気づけば4回目の生放送です。いつもどうもです」
 時間も曜日も間隔も適当なのに、生放送を始めると視聴者はすぐに集まる。めでたく人気生主の一人になれたんじゃないかな。
 気が早いか。
「今日は、前回わがままをした柿狗くんへのお仕置きになります。前回のイチゴオレはほんと美味しかったので、僕としては手間はかかるけど、またそのうち作りたいと思っています」
 僕が言うと、椅子にぐるぐる巻にされている柿狗くんが声を上げずに泣いた。まあ、口の中に僕のパンツを入れて、上からガムテープで塞いでいるから声の上げようがないんだけれど。
 それに、声を上げられない原因はそれだけではない。画面には映されないところで、柿狗くんは激しい責めにあっている。
 もう既に何度か、意識を飛ばしかけていた。
「じゃあお仕置きの内容ですけど、皆さんにはお見せできませんが、柿狗くんのおちんち○には今尿道バイブが突き刺さっていまーす」
「ぐひっ」
 指で尿道バイブを軽く弾くと、柿狗くんは唯一自由に動く頭を振った。目尻に溜めた涙がほろりと落ちる。
 ああ、舐めとってあげたいけど、カメラに映ってしまうから我慢。
「おしっこも我慢させていて、もう12時間くらい溜めてるかな?お水もいっぱい飲ませたので、膀胱はとっくに限界です」
 ぽっこり膨れたお腹を撫でると、柿狗くんは鼻から情けない声を上げた。
 僕は柿狗くんのお腹の中に赤ちゃんでもいるような、そんな愛おしい気持ちになる。
「それじゃあ今からバイブのスイッチ入れるね」
 柿狗くんは懇願するように僕を見た。
 少し太めのこのバイブを尿道に入れる時も同じ目をしていたから、もうわかっているだろう。
 僕は柿狗くんが泣こうと喚こうと、この手を止めやしないってこと。
「柿狗くんのその目、大好きだよ」
 心から伝えてあげると、柿狗くんは首を横に振った。残念だけど、ぐちゃぐちゃに悶える柿狗くんが、もーっと好きだから。
 カチン。
 ぶぶぶぶぶぶ。
「ぎひぃいいいいーーー」
 性器全体を震わすような振動に、柿狗くんの身体が激しく跳ねる。
 念のため今回は椅子の脚も固定しておいてよかった。ガムテープで固定された柿狗くんの身体は、それでもなおガタガタと震える。
 コメントは暴れ狂う柿狗くんに、今回やばい、既に彼はイっている、そんなのが流れている。
 確かに柿狗くんは既にイったらしく、しかし尿道を押し広げて嵌められた尿道バイブによって、射精することは許されない。
 射精して、尿道バイブで塞ぎ止められ、逆流して、尿道バイブの振動でまたイって、を繰り返す柿狗くんの身体は、おもちゃのように跳ねて震えた。
「僕が想定してたよりも感じてくれてるみたいで、嬉しい限りです」
 尿道自体への刺激って強すぎるから、下手すると萎えちゃうんじゃないかな、と思っていたけれど、どうやらその心配はなさそう。
 柿狗くんは鼻水を垂らし、涙を零している。強い刺激は、飛びかけた意識を無理やり覚醒させる程のようだ。
 びっちりつまったバイブが尿道から抜けることはないが、取り敢えず指で先端を抑えると柿狗くんは呻き声を上げる。
 どうやら指で押さえることで、振動が重くなったようだ。
「んー、凄いなあこれ。多分膀胱が揺さぶられてて、射精感よりも尿意の方が強いかも?」
「ぐぎぃっひぃっひいっいっ、いっ」
 膀胱をぎゅっと押して上げると、柿狗くんは目を見開いて悲鳴を上げた。
 酷い痛みだったのだろうけど、その際にも性器を襲う振動で気持ち良くて、柿狗くんの頭の中は快楽と苦痛ぐちゃぐちゃになっているかな。
 柿狗くんは顔から出るもの全部出していて、きっと口をガムテープで塞いでいなければよだれも垂れ流しだっただろう。
 見られたもんじゃない顔してる柿狗くんが可愛い、その顔もっと歪むのかな?
「苦しい?柿狗くん」
 僕が聞いても、柿狗くんは答えられないくらいよがり狂っている。
「気持ちよさそうだね、柿狗くん」
 尿道バイブを回していじわるしてあげたかったけれど、拡張していない柿狗くんの尿道がぎりぎり耐え得る太さの尿道バイブだから、隙間なくぴっちりと埋まっている。
 無理に動かしたら皮膚が引きつって、痛みの方が勝ってしまうだろう。最悪傷付けることにもなりかねないから、僕は加虐心を必死に堪えた。
 コメントに、バイブの刺さった様子を詳しく実況してほしい旨の内容が流れていた。
 そうだった、性器はみんなには見えていないんだから、僕が詳しく教えてあげよう。
「今回は大手通販グッズ会社さんのところで購入した尿道用のシリコンバイブを使用してます。電源から電気を取るタイプなので、パワフルに長時間の使用が可能ですよ」
 僕の曖昧な解説に、視聴者が会社の名前やグッズの名前を書き込んで予想した。うーん、みんなよく知っているな。
 今回ネットで色々調べたけれど、僕は所詮にわかだからね。
「サイズは、特に拡張を行っていないけれどカテーテルは何度か使用してきたので、一番細いのから2サイズ上の物にしました。柿狗くんの尿道にはちょっと太いんですが、拡張も兼ねていいかなー、という感じですね」
 拡張を重ねていったら、いつか指も入るくらいゆるゆるになっちゃうのかな。
 それはちょっと嫌だから、あんまり拡張しない方がいいかなあ。
 喉を曝け出して息も絶え絶えになっている柿狗くんを横目に、僕はぼんやりとそんな事を考えた。
 ゆるゆるでも別に、嫌ではないんだ。だけどこうやって、ぎりぎりで苦しい柿狗くんの姿って凄い綺麗だと思う。
 いつまでも苦しみ悶えて泣き喘ぐ柿狗くんが見たいと、僕はそう願ってしまうんだ。
「えっと、色はブラックにしました。何色かあったんですが、使っていない柿狗くんの明るいピンクのおちんち○の先から、黒くて太い棒が生えてたらきっとそのコントラストがいいかな、って思って」
 実際に挿入してみると、黒い尿道バイブは不似合いなくらい浮いていて、それがどうしようもなく美しく思った。
 なんと言うか、異物に犯されている柿狗くんの、可哀想な感じがよく表されている、そんな感じだ。
 コメントには、やっぱり未使用か、当たり前だろ引きこもりニートなんだから、そんな風に言われていて、僕は少し笑ってしまった。
「柿狗くんのおちんち○てすごく綺麗なんですよね。つるつるの亀頭なんて、僕いっつも噛み付いて歯型つけたくなるの我慢してますから」
「ぐんんっん」
 そのつるつるの亀頭に指を這わすと、柿狗くんが身体を震わせた。体力のない柿狗くんはイっているのにそれに反応する力さえ殆どないようだ。
 最早、僕による柿狗くん解説コーナーに成り果てている。
「尿道口がぴったりとバイブを咥えているのがまた、可愛いんですよね。あ、もうずーっと勃起しっ放しです。血管がビクビクして、ガッチガチですよ」
 勃起してるのー?というコメントに答えつつ、柿狗くんのおちんち○を軽く握り締める。
 あまりに固くて熱いから、手の中で握り潰してみたくなる。固いものって、どれくらいの力に耐えるか試してみたくなるんだよね。
 僕の手に握られた事で、バイブからの振動がより響いてしまったらしい。
 柿狗くんはもう音にならない声を上げて、殆ど白目をむいている。うーん、凄まじい。
 その頃ちょうど、コメントで生放送が残り10分であることを教えてもらう。
「おっと、楽しい時間はあっと言う間ですね。本当はこのままにして3時間ぐらいずーっと見つめていたいんですが、生放送で始めたら生放送で終えるって決めてるので。それじゃあ柿狗くん、バイブ抜いてあげようねえ」
 カチン。
 ぐびーーーーー。
「ひぎいいっっっ」
「さっきまでは最弱の振動だったんだ。せっかく上の段階があるんだから、味わっとかなきゃね」
 振動を増したバイブに、柿狗くんは狂ったように頭を振った。おごおご言いながら、脳みそまで振動されているみたい。
「それじゃ抜くよー、出したい物全部、思いっきり出していいからね」
 振動したままのバイブを、ゆっくり引き抜く。それに合わせて、柿狗くんの中に溜まった物がせり上がっていっているようだ。
 精子かな、おしっこかな、どっちが先に吹き出すんだろう。
 僕はなんだかわくわくしている。
「はい」
 びーーー。カチン。
 抜いたバイブを止めて、傍に置いた。
 もう片方の手で支えた柿狗くんのおちんち○が、もうバイブは入っていないのにひきつけを起こしたみたいに震えて、そして。
 びゅるっ、びゅっ、びゅぴゅっ、ぶしゃーーー。
「んんんんんん」
 ために溜めた精子が溢れるように出た後を追っておしっこが噴き出す。
「それじゃあ今回はこの辺で。お仕置きや罰ゲームばっかりだったので、次回は柿狗くんをひたすら気持ち良くさせてあげます。それではまた」
 ぶりゅ、ぶりゅ。
 弛緩しきった柿狗くんのお尻から、うんちが漏れた。おしっこも勢いをなくしつつ、それでも止まらずに床に落ちていく。
 垂れ流しの柿狗くんは、とても幸せそうに眠っていたので、しばらく寝かせてあげることにした。

終わり