46ポークフランク

「いつもご視聴のみなさん、ありがとうございます!このたび総視聴者数10万を超えたので、お礼企画を考えました」
 いえーい、パチパチパチ、そんなコメントに迎えられながらの生放送。
 今日のカメラアングルはいつもと違い、僕の方を向いて床に座った柿狗くんを、椅子に座った高さから見下ろす形になっている。
 というか実際に僕は椅子に座り、柿狗くんを見下ろしているので今日のアングルはまさに僕視点だった。
 ついでに言えば柿狗くんはすぐ逃げ出そうとするから、逃げないよう僕の足を柿狗くんの肩にかけ、僕の内股の間からひょっこり顔を出している可愛い状況になっている。
「今日はこんなものを用意しました。じゃーん」
 ガサガサ音を立てながら取り出したのは、ポークフランク。
 褐色で綺麗に焼けた色と油のツヤが妙な色気を出していた。
 画面にはポークフランクの先端しか見えていなかったからか、コメントには鬼ピーの生ちんこ?!とか書かれている。
「僕のおち○ちんじゃないですよー、コンビニで売ってるポークフランクです。今日は柿狗くんにポークフランクを咥えてもらう枠です」
 画面右上に「●REC」とコメントで録画中風に再現していて、視聴者さん器用だなあ。
「柿狗くんのおち○ちんとどっちが大きいかな?」
「おっ……れのがでかいし……」
 顔を赤くして言う柿狗くんのポークフランクもぐもぐしたいなあ、という衝動を抑えつつ進行する。
「枠いっぱい使って、柿狗くんにおしゃぶりしてもらういます。柿狗くん、噛んだらダメだからね」
 口を噤む柿狗くんの唇に、ポークフランクの先端を擦り付ける。
 油で唇が艶めき、なんだかエッチぃよ、柿狗くん!
「はい、お口あーん、して?」
 優しく微笑んであげると、柿狗くんは眉間にしわを寄せた。そして僕を、「やらなきゃいけないの?」と言う目で見つめてくる。
 この位置関係とか柿狗くんの目とか、もう、すごい加虐心煽られるよね。
 嫌がる柿狗くんの顎を掴んで無理やりに咥えさせたい、喉の奥をついて泣きながらえずく柿狗くんを見たい。
 だけど今日は是非柿狗くんに自ら咥えてもらって、ご奉仕ごっこしたいからね。
 無理やりも好きだけど、嫌そうな顔で結局渋々やる柿狗くんも好きなんだ。
 僕が延々柿狗くんの唇にポークフランクを押し当てていると、逃れられないと理解してくれたのか小さく口を開いた。
「じゃあ先っぽ吸って?」
 いちいち嫌そうな顔する柿狗くんが好きなんだけど、僕ってマゾっ気あったのかなあ。
 でも嫌がりながら断り切れない柿狗くんに、エスカレートしていく責め苦を強いるのって楽しいと思うんだ。
 今だって柿狗くんは眉間にしわを寄せたまま、ポークフランクの先端にちゅっと吸い付いている。
 味が美味しいのか、舌先でチロチロと舐めているのが見えて興奮が増した。
 すごい。柿狗くんに擬似フェラしてオカズフォルダの肥やしにしてもらうのが目的だったけれど、想像以上に股間にくるなあ。
 柿狗くんにとってはあくまでポークフランクでしかないのがまた凄くいいと思う。
「じゃあそのまま、もう少し咥えようか」
 僕は手を固定したまま、柿狗くんが頭を動かす。窺うような上目遣いで僕を見ながら、先端から2センチくらいまで咥える。
 ああ、もうこれ完全にフェラチオだわ。どう見ても柿狗くんがおち○ちんぺろぺろしてるようにしか見えない。
 コメントにも、※これはポークフランクです、と流れてて、視聴者も僕と同じ意見のようだ。
 これ途中から見た人勘違いして通報しないかなあ、テロップで※これはポークフランクですって流しといた方がいいかもしれない。
「柿狗くん、美味しい?」
「ん……」
 小さくこくんと頷く柿狗くん。
 ジャンクフードも好きだものね、柿狗くん。がおち○ちん美味しいって言ってるようにしか見えません。
「でもまだモグモグしないでね、ちょっと動かすよ」
 僕は持ち手を動かして、軽く前後に動かす。
 本当は柿狗くんに頭動かして欲しいけど、それは望みすぎかな。
 柿狗くんはややうざったそうにしながらポークフランクを見つめた。咥えて前後に動かすには、少し太いからね。
「舌出してー」
 僕の指令にハッとしながら、舌を出す柿狗くん。おち○ちん、もといポークフランクをしゃぶるのに夢中のようだ。
 舌に擦り付けるように動かしながら、柿狗くんの口も少し大きく開かせる。
 唾液が上手く飲み込めなくて、口の周りが油と唾液でべとべとだ。
 僕は、赤ちゃんみたいな柿狗くんに微笑みながらポークフランクを口の奥まで差し込んだ。
「んっぐ、けふっ」
 急に突っ込まれたので苦しそうにむせている。
「噛んだら罰ゲーム」
「んんっ」
 思わず噛み砕いてしまいそうな柿狗くんに早口で伝え、落ち着くのを待つ。
 目元に涙溜めて可愛い、指で拭ってあげると瞬きしてますます愛しい。
「動かすよ、唇すぼめて扱いてあげるんだよ」
 顔を動かさないよう顎に指をかけ、ゆっくり前後に動かしていく。頬の内側を擦りつけてぽこっと頬が膨らむ。
 一回お口から出してあげようか。
 ポークフランクを口から引き抜くと、柿狗くんは、はあーっと大きく息をついた。
「ほら、ぺろぺろして?」
 唾液で塗れたそれをぺろぺろするのはちょっと抵抗があるようで、ポークフランクと僕とを交互に見て、諦めたように舌を出す。
 さっきやったみたいに先っぽを舌でちろちろした。
「柿狗くん、ここからここまで舐めてよ」
 指でポークフランクの下の方から先端までを指差して教えてあげると、言った通りに舐めてくれる。
 下からぺろぺろと、ちょっとずつ舐めていく。
 これでいいだろ?
 みたいな上目遣いがすごくいい。
「柿狗くん下から上まで一回で舐められる?」
 僕が言うと、一瞬考えてから、下から上までべろーんと舐めてくれた。
 柿狗くんできる子!
「そうそう、上手じょうず。上いったら先っぽちゅって吸って、そうそう。そんでまた下から」
 褒められたのが嬉しいのか、言われた通りに上手に舐めてくれる。
 あー、柿狗くんにフェラして欲しいなあ。
「はーい、じゃあそろそろ終わりだから、もう一回咥えようか」
 先っぽを吸ってる時にそのまま少し深く咥えさせる。
「というわけで、ポークフランクをひたすらしゃぶってもらう生放送でした。柿狗くんの唾液で塗れたポークフランクは、僕が美味しくいただきます」
 ふう……と、賢者になってるコメントがたくさん流れてるのを見ながら、またねー、と生放送を終える。

 柿狗くんはまだポークフランクを咥えていたので、是非僕のポークフランクをしゃぶってほしい。
「柿狗くん、それ食べてもいいよ」
 柿狗くんは一噛みだけして、もぐもぐしながらもういらない、と言った。
「そう?じゃあ先にお口綺麗にしてあげる」
 もぐもぐしている柿狗くんの唇を舐めてあげると、もぐもぐの邪魔でうっとおしそうに顔をしかめた。そんな顔しないでよね。
 唇の端まで綺麗に舐めとり、最後に唇を吸って音を立てながら口を離す。
 そこでようやく足で拘束していたのを解いてあげると、そそくさとベッドに戻ってしまった。
 そんな柿狗くんの姿を見ながら、僕もポークフランクを口に含む。
 柿狗くんのおち○ちんだと思うと愛おしくてすぐ噛み砕いてしまった。
 本物は噛んだら可哀想だからね、だけど歯型くらいつけてみたいなあ。泣いちゃうかな、ああ、想像したらゾクゾクしてくる。
 ポークフランク、とても美味しくいただきました。