すごい可愛い。
これはもう柿狗くんのために作られたとしか思えない。と思い即刻購入したそれを柿狗くんに着せようとしているところ。
「着てよ、柿狗くん!絶対似合うから」
「やだ!」
ベッドの前でソレを持って迫る僕、布団にくるまっていやいやする柿狗くん。これ僕絶対変質者だ。
「えー、なんでよ、柿狗くん」
「やだやだやだやだやだ!」
「もー、仕方ないなあ柿狗くんは」
ひょこんと顔だけ布団から出して僕を窺う柿狗くん。
やめると思ったのかな、そのガラ空きの足側から、布団を一気に捲り上げる。がばあっ!
「やめっ」
おっと危ない、蹴り上げられそうなのを避けていつものスウェットをずるんと脱がし、今穿いてる僕のあげたパンツも腰を押さえて脱がせる。
ちゅるんと剥き出しになったお尻にむしゃぶりつきたい!
「やめろっやだっあっ」
足をバタバタさせて嫌がる柿狗くんを後ろから抱きしめて、シャツの下に手を潜り込ませると柿狗くんは身体をきゅっと縮こませる。ちょっと静かになっているのが可愛い。
すべすべの肌に手を這わせて、シャツをゆっくり捲り上げていく。徐々に裸になっていく柿狗くんが愛しい。
うなじに口付けるとびくっと身体を硬くする。まるで生娘みたいじゃない。
耳に舌を差し込むと、身をよじって逃げられる。それが楽しくて迫っていく僕。
最後の抵抗で、シャツの頭を通そうとすると手で掴んで離さないから、もうそのままでいなよ。
ほぼ全裸の柿狗くん、シャツを頭に被り、大事なところは全部丸見えだよ。
「これ着て生放送するからねー。今日は質問答えるだけだから」
僕の用意した服をなんとか着せながら生放送の準備。
ああ、可愛いなあ。
ほんと、買ってよかった。
シャツを奪われた柿狗くんは諦めたのか、服についているフードを深く被り不機嫌であることをアピールしている様子。
僕はそんなこと微塵も気にせず、柿狗くんを抱っこして椅子に座らせた。
パソコンを操作して、今日も生放送が始まる。
「こんばんはー、今日は柿狗くんに、パンダの全身パジャマを着てもらいました。相当いやいやされたんで、今も不機嫌なんですけどね」
画面に映るのは、白と黒の布でパンダを模した全身サイズのパジャマを着て椅子に体育座りしている、可愛らしい生き物と化した柿狗くんだった。
あまりいい生地ではないから、素肌にはチクチクしちゃうかもね。
コメントには可愛い弾幕が出てて、僕の狙い通り。ほんと、可愛い。
他の動物シリーズもあったから、着て欲しいところだなあ。
「おかげさまで総視聴者数15万人を超えたので、その記念生放送です。今日もみんなからの質問に答えるよ」
画面に流れるコメントを追いながら、適当に選んでいく。
「えーっと……鬼ピーはいつから柿狗くんの糞尿に興味を持ったの?中2の夏休みでーす。本格的に手を出してみたのは、この生放送始めたときだよ」
糞尿って言い方すごいなあ……まあ、確かに糞尿で間違いはないのだけれど。
「次、うんちとおしっこどっちが好き?うーん、正確には柿狗くんが垂れ流して気持ち良さそうにしたり、我慢してる表情が好きなんですけどね。強いて言うならおしっこかな。柿狗くんはどっちする方が好き?」
椅子の上のパンダくんに目をやると、頭を横に振った。
「まあ、柿狗くんはお漏らし嫌いだからね。じゃ、次。柿狗くん以外のスカトロに興味ある?ないでーす。柿狗くんの出したものならなんでもいいのであって、うんちやおしっこならどれでもいいってわけじゃないっていうか」
でもそう考えると、視聴者の人は全く見ず知らずの柿狗くんのスカトロに期待してくれてるんだから、スカトロそのものに興味を持ってる人なんだろうなあ。
そこらへんは多少僕と相違があるから、それでも見てもらえてるのはありがたいことなのかな。次。
「鬼ピーは柿狗くんと普通のセクロスしないの?えーとしたいけど、してないって感じかなあ。基本的にアナルセックスって負担大きいからねー。するんだったらせっかくなら生放送で、って思うと普通のセックスとはちょっと違うのすることになるよね」
よくよく考えれば公開セックスなんだよね。
同人誌の世界みたいな話だけど。
「柿狗くんは実際のところタチがいいんですか?ネコがいいんですか?だって。どっち、柿狗くん?」
柿狗くんは首を横に振った。駄々っ子モードに入ってるねえ。可愛いんだけどね。
「ちゃんと答えてくれない柿狗くんは次回お仕置きね」
と言うと、顔をパッと上げて目を見開いた。
いまさらそんな縋るような顔したって遅いんだなあ。
「ほら、質問に答えて?タチネコ……入れる方、入れられる方どっちが好き?」
「……入れる方」
柿狗くんは少し考えてからそう答えた。
足の指同士をもじもじさせているのが、しゃぶりたくなるくらい可愛い。
「じゃあ入れる方と入れられる方、どっちの方が気持ちいい?」
「……わかんない。入れられるとき、いつも苦しいし、入れるとき、お前いじわるするもん……」
柿狗くんにダメ出しされちゃった。
「そっか、ごめんね。次からは気を付ける。ね」
柿狗くんも僕の言葉にうん、と頷いたから、よしとしようかな。
「じゃあ次ね。えーと、歌うまいのどっちですか。僕は人並みかな」
カラオケなんて数年行ってないからなあ、柿狗くんなんて行ったことあるのかさえわからないよ。
ゲーム機でカラオケできるやつあったよね、今度それ買おうかなあ。
「柿狗くんは歌うの好き?」
僕が聞くと、こくんと頷く。
あー、そのかっこうで食べ物もぐもぐしてほしい、ちょっと気だるいアンニュイな感じを醸し出してる柿狗くんまじパンダ。
「じゃあ今度カラオケしよう、きっと楽しいよ」
僕が言うと、柿狗くんもうん、と頷く。よかった、ちょっと機嫌直ったかな。
コメントには、歌ってみた投稿してー、とか書いてあった。
でもそれは僕たちお門違いなんじゃないかなあ。カラオケも個人的に楽しみたいだけだしね。
「よーし、質問結構答えたかな。最後になんかしようか」
「入れる方っ」
柿狗くん早い。
「言うと思って直腸洗浄しておきました。パンダ着てくれたご褒美ね。次回はお仕置きだけど」
お仕置きの言葉に顔をしかめる柿狗くんの頭を撫でてあげて、柿狗くんの手を引き立たせる。
ちょっと大きめのサイズを買ったから、手足がぶかぶかなの可愛い。
「じゃあ僕椅子に座るから、柿狗くん正面からね。あ、ローションとか自分で出来る?」
パジャマのボタンを外しながらうんうん頷く柿狗くん。
入れる方に割りと固執するのは、いつも支配される側だからその反発なんだろうなあ。
パジャマの前ボタン全開、おち○ちんを出して軽く扱きながらローションを垂らす柿狗くん。
布から覗く素肌がすごいセクシー。筋肉のない貧弱な身体だから、少し筋トレとかした方がもっといいかも。
でもパンダのフード被った貧弱ニートに襲われるシチュエーションて、なんだか、そそる。
「僕のお尻は解してくれないの?」
ズボンとパンツを下ろして柿狗くんに聞くと、手にローションを塗って僕のお尻に塗り込んでくれる。
時間ないのがわかってて焦ってるのか、指二本目を入れるの早い。
けど、それだけ僕に欲情してくれてるって思うとそれも悪くない。
「ありがと、柿狗くん。いいよ、入れて」
柿狗くんはおち○ちんを握り、穴にあてがう。亀頭をゆっくりねじ込み、そこから奥まで一気に貫かれた。
背筋を駆け上がるゾクゾクとした感覚に身体が震える。お腹の中いっぱいの柿狗くんに、幸福感を覚えた。
柿狗くんがゆっくりと腰を動かし始める。攻めは柿狗くんなのに、萌え袖状態の柿狗くんの手が僕の肩にしがみついていた。
肩に頭を乗せて僕が背中に手を回しているから、まるで泣いてる柿狗くんを僕が慰めてるみたい。
攻め受けが変わっても、そんな立ち位置が変わらないのが少し嬉しい。
柿狗くんが僕に縋り付くのに安堵する。
「はあ、はあ……っん、はあ、はあ……」
一生懸命突き上げてくれる柿狗くんの吐息を耳元で聞きながら、僕もお尻の中の柿狗くんを感じた。
僕の締め付けは気持ちいいだろうか、そんな事ばかり気になっていると、柿狗くんのおち○ちんが僕の中の前立腺をかすめた。
「ん……」
じわっとした熱が身体中に広がる、不思議な感覚。
僕は自分の前立腺を触ってこなかったし、柿狗くんも意識していないから時々かすめるくらいでしかない。
もどかしい刺激に、僕の身体はゆっくり支配されていくようだ。
「っと、生放送終わるのでまたー」
僕の締めの言葉に柿狗くんが一瞬止まったけれど、すぐにまた律動を始めた。
この状態で終わるのは僕も不完全燃焼になっちゃうもんね。
「ん……はあ、柿狗くん……」
僕は変装用の伊達眼鏡とマスクを横に投げ捨て、柿狗くんの後頭部を押さえてキスをした。
舌を出すと柿狗くんも応えて舌を絡めてくれる。
よかった、柿狗くんとろとろの目をして、気持ち良さそう。
「んっ、んっんっ」
もうすぐイきそうなのか、柿狗くんの動きが早くなる。
僕は足を柿狗くんの腰に回して、グッと引き寄せた。深いところをぐりぐりと穿たれて僕のお腹をぐちょぐちょにしてくれる、柿狗くん、僕のお腹の中で果てて。
「んっん、んーっんっんーー」
びゅくっびゅ、びゅる。
お腹の中が熱で満たされていく。
柿狗くんの赤ちゃんだったら孕んでもいいなあ。
幸福感に包まれながら、僕はそんなことを思った。