ベッドのヘッドボードを背もたれに座り本を読む僕の、股関節に頭を乗せてすやすや眠るパンダくんな柿狗くん。
なんやかんやで着心地がよかったのか、パンダパジャマを着てくれている。
一番気に入っている部分はフードらしくて、いつもフードを被っていた。
お尻にはボンボンの尻尾がついていたのだけれど、寝るときに邪魔だから糸から丁寧に外してしまったらしい。そういうところ、意外とマメなんだよね。
柿狗くんが可愛いすぎて本にあんまり集中出来ていないけれど、こんな甘ったるい空気が好きでたまらない。
柿狗くんに合わせて行動すると、世界はとても穏やかな平和に包まれる。
みんなも柿狗くんの事を好きになれば、きっと世界は平和になるんじゃないかな。
なんてよくわからない事を考えていると、柿狗くんは目を覚ましたらしい。
頭をもぞもぞ動かす柿狗くん。そこ、僕のおちん○んに近いからあんまり動くと興奮しちゃうかもね。
「んん……」
まだ寝ぼけているのかな、僕と目が合うと、ぼーっと僕の事を見つめている。
お、動き始めたぞ、え、んん?
「柿狗くん?」
柿狗くんが僕の股間に、顔をむぎゅーっと押し付けた。
布越しだし、僕がしたいと心の奥で思っていた事だから嬉しくてたまらないんだけれど、まさか柿狗くんからしてくるとは思わない。
むしろ僕が柿狗くんのおちん○んにしたいと思ってたことだよ?柿狗くんどうしちゃったの?
僕の焦りとは裏腹に、柿狗くんは僕の履いているスウェットとパンツをずらして、緩く起き上がり始めたおちん○んをぽろんと出した。
やだ、恥ずかしい。
柿狗くんがチラッと僕を見た。目が合って僕はドキッとする。
なんだろう、こんな柿狗くんは見たことない。
欲情したような濡れた瞳で、どうしようもないくらい色っぽい。
生唾を呑み込んで僕の喉がごくりと鳴った。
それを皮切りに、柿狗くんが僕のおちん○んに舌を這わせる。
「ん……」
僕は手に持っていた本を口元に寄せて声を抑えた。柿狗くんは僕を見ながら、おちん○んを舐めあげる。
前にポークフランクでやった擬似フェラを覚えているのだろうか。
教えた通り、亀頭から竿の根元までを丁寧に舐められて興奮しない奴なんていない。
「は……」
亀頭をチロチロと舐めたと思ったら、僕のおちん○んをぐっぽり咥えこまれる。ああ、もう、そんな。
咥えきれない部分は手で扱いて、頭を動かす柿狗くん。そんなこと教えた覚えはない!
けれど、僕はどんどん高められていく。
なにより、ずっと僕を見つめる柿狗くんの目が、あまりにも扇情的だった。柿狗くんの目が僕を追い詰める。
「んっご、めん……イくっ……」
さすがに口の中に出すわけにはいかなくて、柿狗くんの頭を無理やり後ろに引いて離させる。
びゅっ、びゅくっ。
堪えきれずイった僕の滴りが、柿狗くんの顔を汚した。とろりと落ちる白濁が唇に沿うと、それを舌で舐めとる。
「……うえっ」
顔をしかめて言った柿狗くん。なんだか、ようやくいつもの柿狗くんに戻ったみたい。
すぐにティッシュで顔を綺麗にしてあげる。
すごく嬉しいし、気持ちよかったけど、僕の気持ちはなぜかもやついた。