9下戸受け

 考えた結果、このスタイルでいくことに決めた。
「こんばんは、後ろ姿で失礼します」
 柿狗くんはいつもの椅子に座らせ、その膝に僕が対面座位で乗っている。
 カメラは腰から上しか映していない。僕と柿狗くんの下半身は丸出しだった。
「顔出しを防ぐために、マスクと伊達眼鏡をしていますが、音声大丈夫でしょうか」
 衣擦れを防ぐためにスタンドマイクを立て、柿狗くんの後ろ、僕の正面に設置した。
 念のため柿狗くんの部屋にあったニット帽を被り、顔も髪型もほとんどわからなくなっている。
 いつも通り告知のない生放送に集まった多数の視聴者からのコメントで、音声に異常がないことを確認する。
「前回の失態をお詫びして、今日は僕が罰ゲームを受けることにしました。前回の内容は、生放送中に空イきさせるというものでしたが、僕のミスで放送時間内に出来ませんでしたので」
 僕は説明をしながら、柿狗くんのお○んちんを右手でゆっくり扱く。
 説明が終わり次第、僕の中に入れてあげる。
「そこで柿狗くんに罰を決めてもらったのですが、僕の処女を欲しいというので今回は僕と柿狗くんのアナルセックスです。ちなみに腸内洗浄と軽く解すのは事前に準備しておきました」
 視聴者のコメントを読み上げる棒読みが歓声を上げる。
 中には待ってましたの声もあった。
「柿狗くんのお○んちんも準備が出来たようなので、早速始めたいと思います」
 僕は片手を柿狗くんの肩に置き、もう片方を自分の尻にあてる。指が入るくらいには慣らしたとはいえ、流石に僕も緊張するなあ。
 だって僕の処女をあげるのはもちろんだけれど、同時に柿狗くんの童貞を貰う事でもある。もう一生、男の穴でしか満足できないような身体にしてあげたい。
 初めての僕が、上手くできるだろうか。
 口にパンツを押し込まれ、上からガムテープで塞がれた柿狗くんも鼻息を荒くした。
 お尻に柿狗くんを入れたまま暴れられても困るので、可哀想だけれど柿狗くんの体はいつものように椅子にぐるぐる巻きだ。ただし、M字開脚ではなく、足は椅子の脚に縛り付けたけれど。
「じゃあ、入れるけど」
 指で穴を開きつつ、柿狗くんのお○んちんの先を穴に導く。
 いつもおしっこを漏らしてばかりの柿狗くんのお○んちんが、僕の中に入ろうとしている。
 それってすごく、興奮する。
「どっちが先にイっちゃうか我慢比べしようか。先にイった方が、次の罰ゲーム」
 ちょっとずるいかな。柿狗くん、もうイきそうな顔してる。
 普段オナニーしない柿狗くんだけれど、ここのところ生放送で快感責めにされっぱなしだったからね。
 相変わらずオナニーなし、前回からお漏らしのみ、の柿狗くんがいきなりアナルセックスだなんて、堪えられるわけもない。
 でも僕だって条件整えるために、オナ禁してたんだから。
 辛いのは一緒だよ。
「僕が負けたら、また柿狗くんが決めていいよ。でも僕が勝ったら、柿狗くんもお尻の穴、開発してあげるね」
 負けを悟っている柿狗くんの泣き出しそうな顔。
 視聴者には見えているだろうか。
 可哀想な柿狗くんを見ていると、僕はゾクゾクしてたまらない。もう我慢できない。
 僕は深く息を吐き、先端を中に招き入れた。
「ん……、く……うぅ、……は……これ、は……なんて言うか……」
 ぬるりとローションの滑りを借りて、柿狗くんのお○んちんがめり込んでくる。カリのところが引っかかり、中々進めない。
 入り口だけが酷く押し開かれている。
「は……なかなか……」
 辛い。
 普段排泄するようにいきみながら、しかし実際には胎内に異物の侵入を力尽くでさせようとしている。
 それでもゆっくり、息を吐きながら腰を下ろしていくと引っかかっていた部分がぬるりと滑るように抜けた。
 そこからはもう、落ちていくような早さで柿狗くんに貫かれる。
「っっ……は、……ん、」
 圧迫感、異物感、本能的に排出しようとしてしまう。それで腸はうねうね動いて柿狗くんを締め付けるだけしか出来ない。
 コメントには、僕の貴重な喘ぎ声に喜ぶ声が聞こえた。
 うん、ちょっと恥ずかしいな、これは。
「じゃ、動くよ」
 止めてしまいそうな息を必死にしながら、僕は腰を上げた。
「ふっ……あ……」
 思わず声が出る。
 内壁を擦り出て行く柿狗くんのお○んちんは、正に排泄のそれの感覚に近かった。違いと言えば、また逆流し、無限に続けられるということ。
 ズシンと腰を下ろすと、さっきより深くに柿狗くんの先端が当たり、僕は声もあげられなくなる。
 背筋がぞわぞわするような、気持ち悪さすらあるのに、僕は確かに感じていた。
「柿狗く……気持ちい?」
「あっ……っ、っ」
 泣きそうな顔で頭を横に振る。
 早くイっちゃえ、ギチギチに締め付けながら腰を上げて、また深くまでいくように下ろす。
「くっ……ひきっ……」
「ん……わ」
 頭を仰け反らせ、小さな悲鳴を上げた柿狗くん。
 追って奥に放たれた、柿狗くんの精子。
「は、柿狗くんイったみたい。三擦り半ももたなかったね」
 僕が耳元で言うと、気持ち良さそうな顔をしたまま咽び泣いた。
 少なくとも、すぐイくほど気持ちよかったようでほっとする。
 僕はずるっと柿狗くんを中から引き抜き、自分のお尻の穴に指を入れる。濡れた白濁のついた指を画面に向ける。
「早速柿狗くんがイってくれたので、罰ゲームが決定しました。さすがにちょっと早すぎるよね、柿狗くん」
 僕が聞いてあげても、ハアハアと荒い息をするだけ。
 もしも次があるなら、僕の中をいつまでも堪能できるようにいっそ精子を絞り出しきってからしてあげようかな。
「それでは今回はこの辺で。次回は柿狗くんに罰ゲームです。またお会いする日まで」
 生放送が終わったけれど、僕はまた柿狗くんのお○んちんを僕の中に入れてあげる。
 僕はまだ、お尻で満足してないんだから。

終わり