目が覚めると、上に昨日の3年生が乗っていた。もう中に入ってた。
昨日のまま放置されたわけではなさそう。そう言えばもっと早い時間に挿れ直されていた気がする。
その場では起ききれず、今2度目の覚醒。
朝から元気だよね。
少し知ってる人だ。確かバスケ部の、結構中心的な人物だ。
運動部だし、体力があって当たり前か。部活がなくなってなおさら、か。
夕方、2年生が来る直前。
それとなしにキスされた。キスされるなんて未塵も思わないから、それがキスだと理解したのは、それ自体が終わってからだった。
俺と、俺を抱く奴との間に前戯とかそういうのは無い。ただ入れて出しての繰り返しが当たり前でそれは俺の常識でもあった。
「俺は…………スキナンダヨ」
意味がわからなかった。
それ、何?その言葉、一体なんなの?
わからなかった。
それで何。俺は笑えばいい?泣いたらいい?
再びキスと、「俺はお前が好きなんだ」の言葉。
それから入れ替わるように来た2年生に突っ込まれる。
俺は、アンタの名前も知らないのに。