特に意味はなかった。ただ、なんとなく家にいたくなかったと言うか、外に出たかったと言うか。
意味はなかった。
しかし外に出たからと言って、何をするでもない。たまたま通った公園の小さなドーム状の遊具の中で寝ていると、茂みに引きずりこまれる。
口にはハンカチを突っ込まれて声も出ない。久し振りに背筋が冷えて、恐怖に凍りそうだった。
複数の奴に犯される。見覚えはないけど、同年代くらい。
「あいつらの言ってた通りだな」
誰かから、簡単に犯せる奴がいるとでも聞いたのだろうか。外ではやめて、とか思うけど、犯されること自体オカシイのに。
早く殺して。
ココから消して。
夜には雨が降った。